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■11月19日(木)  大阪・梅田:シャングリラ
「遠藤賢司デビュー40周年!それがどうした!「君にふにゃふにゃ~」
【出演】遠藤賢司  【ゲスト】土屋昌巳 [EG]


ステージ下手から両手を広げて拍手に応えながらエンケンさんご登場。
一曲目はツアー初日京都と同じ【猫が眠ってる】

「エンケンですこんばんは」
 
「シャングリラは22周年で、映画『不滅の男』の上映会もここでやらせてもらいました。
シャングリラというと、照明(シャンデリア)とステージ後ろのカーテンが綺麗だね。」

「生涯初めて作った曲です。Am(アーマイナーと発音)とGの音が凄く好きで、覚えたてのコードで作りました」
【ほんとだよ】
「シングル盤の解説を加藤和彦君が書いてくれました。
僕の事を「髪の長いだんごっ鼻のジョージ・ハリスン」だって、とても良い文章でした。」

前奏に入るも、ハーモニカを一吹きして、キーが合わなかったので物凄く苦い表情。
「…よく間違えるんだよなぁ…」ドンマイ!【満足できるかな】

失敗した分を取り返すかのように、気合いに満ちた演奏!
流石はエンケンだ!…と、思っていたら… いつもならこの曲は、勢い3~4分くらいで終わる比較的短い曲のハズだ。 ……長い……気合い入れすぎだ!!
ギターをザクザク刻みながらハーモニカ爆吹き!弦が切れなかったら、もうあと2分は長く弾いていたんじゃないか…と思わせる爆発的な演奏。
今日は…凄いなぁ・・・いつも凄いけど更に凄い・・・。


「今朝起きてテレビを見たら、沖縄の小学校にオリンピックの選手が訪問したというニュースがあって、小学生の女の子が「テレビに出てる人を見られて嬉しい」って。
良いなあ!良い言葉だなあと思った。素直な純音楽を感じました。
そういう素直な言葉って格好付けてなくて可愛いよね。俺もそうありたいな、と思いました」


「新しいアルバム『君にふにゃふにゃ』が出ました。もう皆持ってると思うから、今日は二枚目を買っていって下さい」

「ジャケットは荒井良二くんが、とても綺麗な絵を描いてくれました。僕はうるさいから、細かい字や構成とか指示します。アルバムの表紙の色が出てくると、あっレコーディングしたいなって思います。」

「どんな仕事でもそうだけど、スタジオに籠ったり家で何度も何度も作ってるからだいたい5~6キロぐらい確実に痩せるね」
 
「物事の根本はラブソングだと思っています。
一人一人の「心の韻」が、例え男と男でも、ラブソングだと。それが宇宙の根幹を成して、人間の形が出来ているのだなあと僕は思っています。
男と女のプラスとマイナスの駆け引きが、宇宙のバランスを取っているような気がします。
だから僕は幾つになってもスケベなジジイでいたいな。
女の子の手を握りたいな、触りたいなという気持ちが、全てのものを創造する根本だと思います。
それが哲学だと思っていますが、なんか、アイツお説教ぽくなったなと思ったら、僕に言って下さい。
もう人に言う事が何も無くて、説教するだけの嫌な男になったなと思ったら言って下さい!その時はまた考えますんで」
客席から「ハイ!」という声。「ハイ!ってなんだよ(笑)」


前日の京都ライブと同じ内容の加藤和彦さんの話があり、「『和幸』というアルバムの中で、俺の『カレーライス』をカバーしてくれたんだ。
人が作った俺の歌を聴くのって、怖いんだよね。変なふうになったら嫌だなとか、俺より良かったら嫌だなとかね。
聴いたら凄く良かったんだよね。あの時、本当に好きで言ってくれて、それからずっと好きでいてくれたんだなと思った。
良かったら『和幸』聴いて下さい。あのアルバムの中で一、二を争うくらい良い曲です。他の人がやっても、俺の歌もまだ力があるな、と思わせてくれると嬉しい」
【カレーライス】


「20世紀少年の映画をみましたか?唐沢くん演じる『遠藤ケンヂ』を助ける役で出たんですが、とても笑顔が良いという私に対する評判です。「優しさが滲み出てる」とか!あはは。」

「でも実は、俺は喧嘩っぱやくて。弱いんだけど。
半年間に一回くらいは、身体がバン!と動いてしまう時がある。自分では良いことだなあと思うんだけど、後から考えたらヤバかったなあと思うんだよね」
 
「その20世紀少年の原作者の浦沢くんが、僕のことを好きだと言って主人公に僕の名前を付けてくれて。
漫画には無いシーンをわざわざ映画で継ぎ足してくれて。
だから今、こうして歌っていますが実は!『歌う映画スター』なんです!」会場、笑いと拍手。
 

「自分の映画『不滅の男』を作った時もそうだったんですけど、歌を作る時と物凄くよく似ている。
自分の頭の中にある絵柄を全部表現してやろうと思って。
音楽はずっとそうやってやってきました。例えば【カレーライス】をやった時に、こういう情景なんだなあと鮮明に浮かび上がったら、それは僕の力だと思っている。
それが芸術家の、創造する人の勝負だと思っているんですけどね。
小説でも何でも、残酷だなぁとか恋をしたり「俺にもこういうことあったよなあ」と絵柄がポンと出てくるのが、全ての創造の勝負だと思っています。
だから理屈を捏ねたりするのは、好きじゃないです。
理屈は自分の部屋でこいてろ、と。オナラもそうですけど」

生ギターでの演奏は珍しい【裸の大宇宙】


「次の曲は、自分の六畳の部屋で録りました。
50回くらい歌って、こりゃバッチリだと思ったら息が入ってたり明け方の新聞配達のバイクの音が入ったりして。
猫の鳴き声とかカラスの声が入ってたりしたら、そのまま使おうかと思ったんだけど」
【僕は涙がこぼれて落ちた】


「この曲はスタジオで急に歌いたくなって。二回録って、エレキでも録ったんだけどほとんど声が聴こえなくて、生ギターを採用したという。
0021という1965年くらいの古いマーティンを使って、ミディアムのバリバリという音を出して、小さなボディーのギターなんだけど、凄く気持ち良い」


【おおい!みんな!】
「俺は音楽だけはちゃんとやってるんだ!」という歌詞に嘘が無い、鬼気迫る演奏。
最後の「ぶっ殺してやる!」で全身の鳥肌が総立ちに…!


「昨日からピーコック兄弟と名乗っています。土屋昌巳くんです」土屋さんご登場。
昨日とは衣装が変わって、紅いジャケットにヒラヒラのブラウス。 (エンケンさんは昨日と同じ上下デニム)
チューニングしてる間、土屋さんを無言で凝視するエンケンさん(笑)


「この曲をやる時は、どら猫兄弟になります」
エンケンさんの「にゃあにゃあにゃあ!」きっかけで始まる【踊ろよベイビー】
壮絶なギターバトルでエンケンさんの生ギターの弦が切れる!
ギター交換の間、土屋さんのギターが前に出る。
エンケンさんはハーモニカで応戦。最後は二人で「にゃあにゃあにゃあ!」でキメ!


ここでフリートーク。土屋さん家の猫をロシア風に呼ぶという話から何故かモンゴルまで話が飛び、モンゴル映画の話になってモンゴルと言えば朝青龍。
朝青龍と言えばエンケンさんが昔は今より10キロぐらい太っていて、ファンの人からもらった昔の自分の写真が朝青龍にそっくりだった…でも朝青龍は真面目で良いよね。
という話からオバマの追っかけをしている某市はみっともない、という話に。
そりゃクールな土屋さんですら「話が飛びすぎですよ!」と、ツッコみますよ(笑)


気を取り直して【金平糖】「この曲はアルバムで鈴木茂くんがやってくれて、先に鈴木くんがやってくれてるから土屋くんはやりにくいだろうと思ってたけど、土屋くんは土屋くんで、自分の世界を作ってくれました。」
会場、拍手。


土屋「鈴木さん大好きです」エンケン「良いよね」
「たまに山本恭二くんともやるけど、鈴木くんも土屋くんのギターも、日本語で語ってくれるから良いよね」

「この前、矢沢永吉がテレビに出てて見てたんだけど、前は後ろのギターやベースを外人さんで固めてて…でも最近は違うんだね。
結局やっぱり、そういうことなんだ。日本語で返してくれる音っていうのは良い音だなあ。これは俺にとっては大きなことなんだ」
 

「僕は不滅の男って歌ってるから、この歌はびっくりしたっていう人もいたけど。
突っ張ってる自分の後ろには必ず、傷だらけの自分がいて「痛いなあ。でも立ち上がらないとな」って思う自分がいて、表には「俺は不滅の男だ!」っていう自分がいて… これも不滅の男の歌です。」

「よく子どもが事件に巻き込まれたり、自殺なんかするとなんで気が付いてあげられなかったんだっていう言葉が凄く嫌いで。大人も子どもも関係無く、ちゃんと言わないと通じないんだよ」
【僕の音楽は本当に良いの】



エンケン「君にふにゃふにゃって言ってみて」土屋「??…君にふにゃふにゃ」
エンケンさんニヤリと笑って「可愛いよねぇ」会場、笑。
「旦那でも彼氏でも、君にふにゃふにゃって言わせてみなよ。可愛くなるよ。あ~こんな奴なんだって思うから」


【君にふにゃふにゃ】
正面からガッツリ挑んでくる土屋さんのギターソロがよっぽど気持ち良いのか「もう一丁!!」と土屋さんを煽るエンケンさん。
ラストは二人で「ふにゃふにゃ~!」と熱く叫ぶ。
大きな拍手に送られながら、土屋さん退場。
 

「20年くらい前に作った曲です。スタジオで声も同時に録音しました。」
「僕は音で絵を描こうと思って。深い深い海の底の泡立ちを、ちょっと、ドビュッシーのように表そうと思いました。
でも、ドビュッシーよりこっちの曲が良いです」
キッパリと言い切って【君は僕の人魚姫】

ピアノが上手のだいぶ奥に置いてあるため、今回は手元がよく見えず残念…。
演奏終了後に会場に向かって「泡立ちが見えましたか?」と、優しく問いかけるエンケンさん。


「来年の1月に『遠藤賢司実況録音大全』の二巻が出ます。凄いジャケットですよ。
よく女の人が携帯電話をギラギラにしてますけど、俺はあれが凄い好きで!
自分は出来ないンだけど、やってみたいな~っていう気持ちはあって。その気持ちが凄く可愛いなって思って。
そういうジャケットにしてくれって言いました」


【不滅の男】
弦をぶち切っての「デビュー40周年!それがどうした!!君にふにゃふにゃ~!!」と叫ぶ。
ギターを交換して【夜汽車のブルース】
信じられない音圧!本当に生ギターとハーモニカだけで奏でられているとは思えない重量感!
椅子に座って聴いているだけなのに、音の洪水に圧迫され息苦しい程に押し潰されそうになる。
それなのにステージ上のエンケンは、時折会場の様子を見ながらニヤリと笑みを浮かべているのである。まったく、なんて恐ろしい御人よ?!
終盤に弦が切れなければ、永久に弾くことを止めなかったんじゃないか… ラストに「ポッポー!!」と叫んだ時、熱くなりすぎたエンケンの汗やら涎やらの飛沫がぶわっと舞い上がって、一瞬、本当に蒸気機関車が煙を吐いたかのように、見えた!


エレキに持ち変えて【フォロパシャクエンNO.1】ブウゥ…ンとエンジンのような低音。
これは本当にギターの音だろうかと圧倒されている間にドラムを叩き出すエンケン。
ドスンという振動が椅子に座っている自分の足元から尻、背中から心臓に到達した。
この一撃を喰らった瞬間、地面が一瞬グラッと揺れたかと思い地震が起こるのではないか、自分はこのままじっと椅子に座っていていいのかと生命の危機すら覚えた。
アンプを横倒しにして馬乗り、鼓膜が敗れそうな程の轟音フィードバック。
最早、人災レベルの演奏だった。大袈裟なことは言っていないつもりだ。


大きな歓声に見送られながら、エンケンさん下手に退場。なりやまない拍手。
エンケンさん再登場し「もう一度ピーコック兄弟を呼びます」とワッショール。
【俺は勝つ】

土屋さんのクールな外見とは裏腹に、耳から火傷しそうな熱いソロがエンケンの生ギターと絡み合う。
エンケンさんは負けじと気合いを入れ過ぎた為か、歌詞を間違えて二番を二回歌ってしまった…。

拍手に見送られながら土屋さん退場。一人ステージに残ったエンケン。

「今日は来てくれてありがとう」拍手で応える会場。
「幾つになっても甘かぁネエことは確かです。きっとこれから、激しい歌がどんどんどんどん増えていくんだろうな。
勝手に自分で苦しがって。飲んで暴れて、野垂れ死ぬのかな。
人前で歌うってことは、甘えてんだよね。ちゃんと精一杯、良いとこ見せて甘えなきゃね。
だって寂しいから人前で歌うんだ。」


「史上最長寿のロックンローラーとなるその日まで… のたうちまわるの、カッコイイよね。
潔いい奴なんて大嫌いだよ。お金に潔い良い奴は好きだけど。
好きなことはのたうちまわって、最後に「こりゃ駄目だ」と思ったら止めりゃ良い。」
 

「…今年も紅白は駄目でした」会場、笑【夢よ叫べ】

さあ、最後の大勝負「ゆぅめよォ~さあぁけべぇェ~」とロングトーンでマイク前で回転だ!
最後だ頑張れエンケン! 1…2…3…回転… おぉっ……今日はよく回るなぁ… 4回転成功!エンケン凄い!!
……って、えぇ?!まだ回るの!?嘘ぉお?! あああっと!キメた5回転だァ~!!
エンケンよくやってくれたぁ~!!エンケンは真央ちゃんを超えた…!!
(もうここまで来ると、泣いて良いのか笑って良いのか分からなくなった)

熱唱後、深~…く息をつくエンケン。拍手喝采の中、ギターを肩に抱えて大見得を切って退場。
ツアー2日目終了。


































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