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★11月11日(日)  吉祥寺:ROCK JOINT GB 「遠藤賢司 裸の大宇宙!」
【出演】エンケン&アイラブユー
    遠藤賢司[Vo,G]、森信行[Dr](ex.くるり)、大塚謙一郎[B](曽我部恵一バンド)  



ROCK JOINT GBは看板の書き方が凝っていて、開場前に見るのが毎回楽しみ。
表看板はライブの顔!今回も迫力のある書き文字で、
スタッフさんの細かいところにも手を抜かないこだわりが素晴らしい。

時間通りに開場すると、客入れBGMはKILL BILLのサウンドトラックが流れている。

珍しく開演15分以上の押し。エンケンさんの登場を待ちきれない「エンケン!」と叫ぶ声も。
ようやく客電が降り、エンケンさんご登場。


スタッフにギターを渡され、中央の椅子に腰掛け演奏開始!
・・・が、なんと演奏開始5秒ほどでギターの弦が切れる・・・!
流石に続行不能と見て、「切れた!」とギター交換。
相当な気合で本番に臨んだ為に起こってしまったアクシデント、
大波乱の幕開けを予感させるには十分な序章となった。




●満足できるかな
生ギター二郎を弾きながら「遅れてごめんね!」と声を掛ければ会場からは大きな拍手。
出番が遅れた分と先程のアクシデントを吹き飛ばすように、前奏だけで2~3分は軽く過ぎていたのでは?
この1曲だけでトータル10分近くの大爆演!!
ギギッギ~・・・とピックスクラッチのノコギリでトドメのシーン・・・背後に何かの気配を感じて硬直、
怯えた表情で追い詰められ、絶体絶命!そして・・・!!

ピロ~ン♪(THE END)

DVD 不滅の男~エンケン対日本武道館に収録されているような爆発的なラストではなく、
近頃はこの脱力系?ENDが定番になった模様。




●やっぱりあなたの歌じゃなきゃ
女性ファンなら間違って恋心が芽生えそうなロマンティックな曲なのでは。
エンケンさんのファンを大切に想う気持ちが伝わる。



「フィギュアスケートの羽生結弦くんのスケートが、僕は凄くカッコイイなと思って。
画期的なフィギュアスケートだなと思ってます。
パリの散歩道というゲイリー・ムーアの曲があって僕も凄く大好きだったので、それで踊ってたのが嬉しかった。
ホントは日本の曲で、例えば吉松隆さんの「朱鷺によせる哀歌」っていう曲があって、
それに羽生結弦くんが合わせて踊ってくれたらうれしいなあ。
日本にも名曲沢山あるから、その方が良いなあ」



● ごめんねさっちゃん
呟くような歌唱。静かに耳を澄まさないと聴こえないくらいにハープも切ない。
1曲目の激しさと対照的で、エンケンさんの表現力がより際立つ。



「最近、僕が15歳くらい、昔からずっと憧れていた映画を見ることが出来て、
『雲の上団五郎一座』という当時凄くヒットしてタイトル聞いただけで良いなあ!って
ずっと思ってて、でも観る機会が無くて。やっとこの前BSかなんかでやってて録画して。
毎日昼飯を食べる前に、イントロの由利徹さんやフランキー堺さんの駆け引きのお笑いの世界が
物凄くカッコ良くて、何度観ても面白いものは面白いんだなあ」


「音楽もそうだと思います。音楽も何度聴いても良いものは良いんだよね。
自分の中にも戒めというか、ちゃんとやれば大丈夫なんだなあって。
それをお茶飲みながら大笑いしながら見てます。
日本には喜劇の名作が他にも沢山あって良いなあと思いました」





● 夜汽車のブルース
前奏前にガンガンガンと何回かストロークで試し弾き。
十分重い音が出ているにも関わらず、更により重く、より強力な音が出るピックを選び、持ち替える。
生ギター1本で奏でられていることが信じられない程の豪速の重低音で、音の渦が襲い掛かってくる。
聴いてる内に体がどんどん前のめりに前傾してギターホールに吸い込まれるような物凄い求心力!

途中、突然観客を指差して鬼の形相で「勝手に撮るんじゃねえ!!!」と絶叫。
怒りが演奏に反映されて更に増す激しさ!
生ギターもエンケンさん自身も、本当に爆発してしまいそうだ!!

命が燃える「ポッポー!!!!!」の大・大・大爆演に大きな拍手喝采。
演奏終了後も「勝手に写真を撮るんじゃねえ!!」と物凄く怒っているエンケンさん。
なんておっかない・・・。



この時点でもう次はアンコールで夢よ叫べを歌って、ライブ終了なんじゃないのか?と錯覚をしてしまった。
信じられないが今回はひとりぼっちの純音楽ではなく、バンド演奏がメインでこれからが本編なのだ。

「ちょっと休ませてね」
エンケンさんはハァハァ息を切らしている。
個人的には前編・弾き語り、後編・バンド演奏で途中30分くらい休憩を挟んでも全然構わない。
多くのアーティストがそういう形式で公演を進めている。
休憩を挟むことで集中が切れて、自身と観客との距離ができてしまうから?
それは憶測に過ぎないとしても、エンケンさんが命を削ってステージに立っているのは目の前にある真実。


スタッフさんに黒グレッチを渡され、音を確認しながら、ぽつりと呟いた。
「正直言うと、いつまでこんなハードな音楽が出来るのかな、と思います」




「6年前にフットサルをやって、鈴木慶一君にさそわれてサッカーをするようになりました。
カズも頑張ってて、偉いね!初めは広告塔かな?って思ってたけど、
中心になって一生懸命やって、年とっても一生懸命頑張ってる人は良いよね。好きだな。
ただ願うところは、選挙にだけは出ないでほしい。よくそうやってたいがい自民党なんかで出て、
どこかの使いっぱしりにさせられて終わっていく人が多いから。
アイスホッケーも昨日初めてテレビでちゃんと見たんだけど、気持ちが良いね」




「さっき写真撮ってた人、怒鳴ったけどごめんね。そういうのは止めましょう。
ちゃんと許可を取りましょう。まあ言ってくれても僕は多分OKはしないんだけど。
今日はコンサートに来たんだから、コンサートをちゃんと見て、勝手に流したりしないでね。
僕の中でも流されてほしくない画はあるんだよ。
あなたも何かやってたら、その気持ちは分かると思う。それが分かる国の方が、良い国だと思う。
一人一人の著作権は大事にした方がいいと思う。
それは勿論お金も掛かってくる。俺が作った曲だ。ちゃんと許可を得なさい。
どんな人でも通りすがりで撮る時でも「撮って良いですか?」って言うよね。
その人の人権に対してだから、俺にも人権はあるんだよね。
一人一人大事にして、出発した方がこの国は良いと思う」


これだけ観客に誠実に向かい合って、怒られたからと嫌いになるのは最初からファンじゃないだろう。
「でもごめんね。せっかく来てくれたのに。ごめんね」と、あんなに恐ろしい顔で怒っていたのが嘘みたいに
小さな声で何度も謝るエンケンさん。まるで別人のようだ。




エンケンさんが話している間に、大塚さん森さんもご登場されて準備も万端。
おおっ大塚さん、髪を短く切ってヒゲも剃って爽やかワイルドにイメージチェンジされてる!
いよいよ本編開始!


「エンケン&アイラブユーの挨拶代わりの振り付けがあって。今日は変えて来ました。
新しい紹介のポーズになります。前のヤツは・・・」

「・・・こう話しているのは、ちょっと休みたいからです」観客、笑。

・・・体力回復もそこそこに、振り付け講座。
以前の名乗りの決めポーズはバンド名を叫びながら、
「アイ」で両手を上に挙げて「I」
「ラブ」で右手を上・左手を横に伸ばして「L]
「ユー」で観客を指す・・・というものだったが・・・


「ではいきます!エンケン&アイラブユー!!」と決めポーズ!
「アイ」で人差し指を自分のほっぺたにチョン、更に表情はキラリン☆とお目目ぱっちりで!
「ラブ」で両手を上に挙げてハートの形を作る(お猿のウッキーポーズみたいな・・・)
「ユー」で観客を指す・・・という昨今のアイドルブームに便乗するかのような萌えポーズッ!!!

新決めポーズは会場ウケもバッチリだ!!!(笑)



●ビートルズをぶっとばせ!

● フォロパジャクエンNo.1

● 史上最長寿のロックンローラー


激しい曲を3曲連続で!!
ライブ前日にエンケンさんより直々に頂いたという極太ばち(マーチング用のスティック逆さにして
グリップ部分をガムテで補強してある)で、打って打って乱れ打つ 森大左衛門殿!!
汗と涎を滝のように撒き散らしながら、形振り構わぬ必死の形相でベースを奏でる大塚さん!
エンケンさんはというと、体力の限界が近いのか途中から顔面蒼白で頬がゲッソリ痩せて危険な状態!
しかし力の限りに歌い叫ぶ!


演奏終了後、大歓声に照れ隠しか「にゃあ!」と猫ポーズで応えるエンケンさん。
本当はもうステージで倒れたいくらいしんどいだろうに。少しでも楽しませようとしてくれる。




「4代目市川猿之助のドキュメンタリー観てたんだけど、今に練習して取り入れたいのは・・・
なんだったか、狐が化けるやつ。(義経千本桜)
子狐になるんだけど、すごくカッコいいんだよ!これは真似したいなあ!って思った。
俺なりの子猫とか、やりたいなあって思って。練習してないんだけど・・・
ちょっと真似してもできないなあって、あれは真髄だね。
その内練習して、取り入れるかもしれないから、その時は見てやって下さい」



「本当は相撲だって歌舞伎だってつまんないのはなんだって無くなっていいと思ってる。
でもその危機感を何度も乗り越えてきたから、歌舞伎は必死だね。すごいなあ。
別に俺達は援助してもらってやってるんじゃない。
別にクラシックの楽団だって残さなくていい。
つまらなかったら潰れたらいい。テメエで働いて音楽やればいいんだよ」


「俺たちだってそうだ。どこが違うんだ。
演歌だって這いずり回ってやってるんだ。
別にクラシックだから歌舞伎だから相撲だからって特別優遇してやることない。
国技だって関係無い。俺だって立派な国技だよ」


「森くんだって大塚くんだって、一生懸命バイトしながら、好きな音楽をやってんだよ。
そっちの方が偉いじゃない。
俺は別に助けてなんかほしくない。
国から援助してもらっても怠け者だから歌舞伎みたいに尊属させようとせず、
怠けてぶくぶく太ってくんだろうな。俺はそういうタイプだから。
生まれてきて良かったなあって思ったのは音楽があったから。だから必死にやるって決めた」



「いつも言うけど、ライブが始まる前はもう今日で駄目だって思うんだ。
リハーサルで体力使い果たしてるからもう今日は出来ないなあって。
今日終わったら皆が「エンケン、終わったな」って言って帰ってくんだろうな。
その声が聞きたくないから、途中でへばりそうになっても、ポッポー!なんだよね。
国の援助なんかいらねえよ。
プロレスラーだって必死でやってるじゃない。歌舞伎の世界にも色んな人がいるでしょう。
太陽があれば日陰もあるしね。自分が日陰だと思うんなら、這いずり回って日向に出てくればいいよね。
それは自分の好きなことをみつけるということだね」



「さっき言った『雲の上団五郎一座』機会があったら見てね。
本気で人を泣かせることが出来るのは、本当に悲しい時と、拷問だろうね。
でも拷問でも泣き方が違うよね。人を笑わせるのは拷問じゃ無理だもんね。
芯から笑わせる喜劇は、この国の宝だよ」


「俺もこんな、上から目線で言ってるけど、楽しんで帰ってほしいんだ。
自分が好きなことやって、見た人が楽しかったって言って帰ってくれたら心の韻が結ばれるんだよね。
言葉の韻なんかどうだっていいんだよ。心の韻だよこの国に必要なのは。
だから象形文字でどんどん泣いて叫んで喧嘩して大騒ぎして、歌って、この国は元気になろう」




● 心の奥まで抱きしめて
ホルダーに吸血譜が描かれたホワイトファルコン・白鷹深雪に持ち替え、切なく狂おしい声で歌う。
大塚さんもぐんぐんコーラスを頑張って叫んでる!!



● 不滅の男
今回は名乗り上げにも変化が!
森さんが「俺が森ィッ!のぶゆきだよっ★」とアイドル風に可愛くキメれば会場は大爆笑!
触発された大塚さんも「俺が!ヴェエエスのおおぉツ!!・・・けんちゃんですっ★」とコケティッシュに!
会場もそれぞれにオォー!!と拳を上げて反応を返す。
そしてエンケンさんちょっと半笑いで!!




遠からん者は
音にも聞け

近くばよって
目にも見よ

我こそは
千代に八千代に

我が代の男

姓は遠藤
名は賢司

人呼んで
天下御免の純音楽家

エンケンなるぞ!

してある時もこの時も
不滅の男!!


 


下手・中央・上手、それぞれの観客に向かって四股踏み3回、ドドンと決まった!!




● 裸の大宇宙
ライブのタイトルにも掲げられたこの曲が今回のハイライト!
エンケンさんホワイトファルコン・白鷹天轟に換えての演奏。
ぼぼぼっ・・・と宇宙船が発射する時の音のような、エレキギターの音色ではないような音がする。
観客に背を向け、アンプと向かい合って独自の音世界で宇宙を描く。
大塚さん「ウーッ!」コーラスで観客を煽る!
そして客席に降りてシールドの長さが許す限り移動して、観客と対峙している。
ついにエンケンさんが猫踊りを始めれば、音出しを任された森さんと大塚さんのリズム隊が
エンケンさんの足元をしっかり固めている。

「君こそは裸の大宇宙だあアッ!!」と観客全てを指差して大絶叫!!
演奏終了後はエンケンさん顔面が真っ白に・・・。




「森くんはいろんなところで、大塚くんは曽我部恵一バンドでいろんなところでやってますから、
是非見に行ってあげて下さい」会場、拍手。



「『HYPER ENKEN! HYPER LIVE!』の時に下北沢でやったよね」と森さんに話しかける。
「その時森くんの奥さんのお腹が大きくて、『HYPER ENKEN! HYPER LIVE!』を聴いたら、
森くんの子どもが生まれるんだー!って言ってる場面があります」

森「最高の胎教になりました」 会場、笑。

「時々写真を送ってくれるんだけど、にこにこ笑ってて可愛いんだよ。お人形さんみたい」
ご子息様は陽太郎くん、というそうです。

  

● 君にふにゃふにゃ
これまでに精魂込めて叩き続けたからか、前奏でドラムがもたついて演奏中断。
どういう状況か分からないが、機材トラブルらしい。GBのスタッフが駆けつける。

森「スイマセン!この状況じゃ続けられない!もう一度やらせてください!」
エンケンさん「言ってくれて良かったよ。慌てず直して」


待ってる間に「アイアン・スカイっていう映画が面白かった」という話。
ようやく演奏再開。待たせた分、トラブルを払拭するように一生懸命に叩く森さん。



● 踊ろよベイビー
くるくるミラーボールが回る。軽快に飛び跳ねて猫踊りするエンケンさん。


● 東京ワッショイ
限界を迎えた体に鞭打って、息継ぎが死ぬほどキツい心臓破りのナンバー!
「ワッショーイ!!」と叫んで 森さん大塚さんステージ奥にしゃがみ込んで待機。
エンケンさんエレキギターを弾きながらドラムに移動。
極太ばち2本を片手に鷲掴みで、シンバルを太鼓をばんばん叩く!!
和太鼓のリズムで、厳粛な祭壇で行われる村の儀式のような雰囲気。
この日も雨。エンケンライブ当日に雨がよく降るのは、演奏そのものが神仏に芸能を奉納して懇請する
雨乞いのように天に通じているのでは・・・。


気の済むまでドラムを叩いては極太ばちを放り投げ、ステージ中央に戻る。
もう十分過ぎるほど頑張っているというのに、更に「ちゃんとやれ!えんけん!」と自らを叱咤する。
残りの体力限界まで叫んで、倒れそうなエンケンさんを支え盛り立てるように、
大塚さん森さんのリズム隊がワッショイ祭りに参戦!!!

ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!
ワッショイ!

「ワッショーイ!」と叫んでエンケンさんのピックが宙を舞った。
森さん大塚さん、エンケンさん興奮冷めず叫びながら大歓声の中を退場。


アンコールを催促する手拍子が止まず、エンケンさん再登場。


ステージ中央に立って、弾き語り用に機材をセッティングしてもらってる間、
ROCK JOINT GBのスタッフさんをそれぞれちゃんと名前を呼んで紹介する。
スタッフさんの力があってライブの進行ができることに感謝するエンケンさんの気持ちが伝わってくる。
会場、拍手。
 

 

● 夢よ叫べ
会場にいる全ての人と眼をしっかりと合わせ、心の韻を結ぼうと力強く歌う。
「夢よ叫べ~!」と最後の絶叫大回転はもう息が保てない。
よく声は伸びているが、ギターネックがマイクに当たらないよう、
1歩下がってぐるっと回転できる体力が残っていないのだ。
半回転分までしか声が伸びない・・・!

悔しかったのか2回目のチャレンジ。
1回目よりも力強く、最後の力を振り絞って、渾身の力を込めて叫んで回った。



「夢よ・・・ッ (息継ぎ) 叫べえ~・・・ッ!!」



拍手喝采を浴びてギターを肩に担いで、いつもの大見得を切ってご退場。

本当に最後の最後まで、よく堪えてくれた!よく頑張ってくれた!
エンケンさん本当にありがとう!




















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