忍者ブログ
[43] [42] [41] [40] [39] [38] [37] [36] [35] [34] [33]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

6月27日(木)  東京:渋谷B.Y.G「東京うたの日コンサート」 
【出演】遠藤賢司 / 湯川潮音
  
  
  
本番さながらの気合の入ったリハーサル音が、
 地下のライブ会場から開演までの2階待合いまでよく聴こえる。
予定時間より15分程押して開場。
客入りは満席で、2階席の通路脇で立ち見も出るほどの大盛況。
客入れBGMはステージのピアノ上に置かれた、
エンケンさんの私物のカセットプレーヤーから懐かしのアイドルソングや歌謡曲。



先攻は湯川潮音さんのステージ。  徳澤青弦さんと藤原マヒトさんによる、
アコーディオン、ピアノとチェロがバックの布陣。
このメンバーで現在アルバムを制作中との事、
そのアルバムからの新曲を中心に構成されたセットリスト。  
 
 
スパンコールやパールのついた赤い生地のドレスで潮音さんご登場。
緊張で震えた、静かな口調で語る。
「待ちに待った日。この日を夢見て生きてきました。
すごく気合を入れて衣装を買ったんですけど・・・次に着る機会が見当たりません」




「エンケンさんには純音楽の友と呼んで頂いて、いつも助けてもらってきた。
ここ何年か曲が書けない時期があって、悩んだりしていたんですけど、
そんな時も『潮音ちゃんがやめちゃったら皆は潮音ちゃんは残念な人だったねって
それだけで終わっちゃうよ。それでいいのか?』と言って頂いて。
それで負けるまいと思って頑張ることができました」



「エンケンさんは66歳。さっき楽屋で私が還暦になるまで生きてると。
還暦になったら何がほしい?』と聞かれたので、
エンケンさんが髭を剃っていたので、
私は泡立てる髭クリーム。アレ憧れるんですよねって。
『じゃあその頃には髭が生えてるかもしれないから、それをあげる』って・・・
髭を生やそうかな(笑)」



「最近ピアノで曲を作ることが多くて、新しいピアノを買ったんですけど、
エンケンさんも弾きに家に来てくれて、
まだ作りかけだという新曲を聴かせてくれて 感動して泣いてしまった。
お土産に中国の、春、とか、福、とかのシールをくれて
今部屋には春が飾ってあります」



「父が昔から同じバンドで活動していて、ライブを見ることはあって。
音楽に見えないというか・・・なんか・・・粉?
エンケンさんの出してる音が色に見えた。
この人は絶対魔法使いに違いないと思った。
楽屋に行くと必ずチョコレートをくれるんですけど、
絶対に毒が入ってると思って逃げ回ってた・・・でももう逃げません」 
 


語ることは自分のことそっちのけで、エンケンさんのことばかりの潮音さん。
潮音さんのお父さんはエンケンバンドのベーシスト、湯川トーベン氏。 
ずっと潮音さんの成長を見守ってきたエンケンさんの純音楽魂を深く受け継ぎ、
敬愛していることがよく伝わる。

 
 
ピアノを弾きながら歌うエンケンさんのカヴァー曲「ミルクティー」を披露。
歌い終わり「今の良かったんじゃない?!」とバンドメンバーに確認したり、
拍手があると「やったあ!」と、はしゃぐ姿が本当に可愛かった。



「緊張しますよ。もう3日も、おにぎりも喉を通らない。
ちょっと痩せちゃったかも・・・」

「BYGで遠藤賢司と対決って・・・生きててよかった」
と言ってフラワーカンパニーズの「深夜高速」も披露された。 
  

  
  
  
湯川潮音さんのステージ後、まったりと余韻に浸りきった空間を切り裂くように、
突然爆弾が落されたかのような轟音が響いた。
グレッチ・ホワイトファルコン白鷹天轟を掻き鳴らしながら、
紅い唐草模様のシャツ姿のエンケンさんご登場!
大音量で白鷹天轟の咆哮を轟かせながら、2階席まで攻めて客席を盛り上げる。


 
 
●裸の大宇宙
エンケンさんがドラムに移動すると、ローディーさんが後を追って
フェンダーアンプをエンケンさん側に向きを変える。
この時全身がビリビリ震えるほど音圧を浴びたが、
この衝撃を演奏中ずっと直に浴びているエンケンさんは
気が狂いやしないのだろうか・・・。
ギターを弾きながら極太スティック2本握り締め、
和太鼓のリズムで叩くドラムはまるで雷鳴と稲妻が襲ってくるようだ。  
1曲目からもう既にクライマックス!
ライブ冒頭から2曲目のことなんか考えてないくらいの全力投球。



演奏後は息を切らしながら「今日は来てくれてありがとう」
優しく微笑むエンケンさんに、会場拍手。

「新しいアルバムは買ってくれましたね? 良かったら買って下さい」
 


 
中学生丸山が吉祥寺の映画館でレイトショーが始まるとのこと。
「本当は一生やっててほしい」


「今日、開場が遅れました。申し訳無い。
俺のせいです。音響にトラブルがあって・・・」
楽器や機材も、エンケンさんの気迫に応えていくのは大変なことだろう・・・。


 
 
「僕はいつも象形文字で音楽をやります。
これは日本にとって一番大切なことだと思うし、僕はずっとそのつもりです。
日本語のロックってあるけど、
でも実は一人一人の心の中に描く象形文字が一番重要だと思います。
エンケンと思ったら『象形文字で歌う男』と記憶しておいて下さい。
今までは『言音一致の純音楽家』だと名乗ってきましたが、それとイコールで、
『象形文字のロックのエンケン』です!」




「潮音ちゃんが『ミルクティー』を歌ってくれて嬉しかった。
潮音ちゃんが中学生の時に、俺がいない時に家のポストにカセットテープを
入れてくれて、 今でも大事にしてます。
そのうちプロになってなんでも鑑定団に出したら良いかなあ、と。
一瞬考えたこともありました。
でも俺の『ミルクティー』を出しても、島田紳助くんは、誰?!って感じだろうね」




ピアノの上に置いたCD&カセットプレイヤーを指して、
「今日おろしたてです。3千円くらいだったかな?
日本の楽しい70年80年代のポップスは良いなあと思います。気持ちが明るくなる。
このテープあと5回くらい回したらぷつっと切れてしまうかな。
関西のツアーをやった時にもう2本くらい切れてしまったから」
  
 
 
  
 
●カレーライス
 「テレビを見てたら坂崎幸之助くんが出てて、
いきなり『カレーライス』を歌ってビックリした。 嬉しかった」
カレーの香りと猫の鳴き声、不穏なニュースと愛しい彼女の存在。
色々なものが空間に浮かんでくる。
 
 
 
 
 
●不滅の男
顔中の皺をくっしゃくしゃに中央に寄せて、力いっぱいに歌う。
座っているのがもどかしいような、椅子に腰かけながら足をどっせい!と、
四股踏みの後に会場全体に視線を送り、
「もっと!」というように観客を指せば沢山の拍手が返ってくる。 
力が入りすぎて弦が切れてしまう。ローディーさん慌てて弦の張り替えに急ぐ。





「中学生丸山のことですが、よく訳知り顔に、
「エンケンは、つまり俺に当て嵌めた脚本の当て振りだから」って
そう言う人もいる。関係無いよ。やってみな。当て振りなんて問題無いよ。
練習無しに隣に草彅くん、坂井真紀ちゃんたちが
ポっとここにいて演技してるんだよね。 お前やれるかい?と、俺は自慢したい」


「当て振りだから出来る訳じゃない。
当て振り、という意味では脚本が良いんだよ!
脚本が皆の人生の当て振りなんだよ。音楽もそうだ。
一人一人、俺の音楽も全部。一人一人の当て振りなんだ。
そればプロなんだよ!」


「当て振りだから楽にできたと思ってる人には、やってみろと思う。
絶対出来ないよ。俺は自分で誇りに思う。あの恐怖感は凄いよ!
そこに何十年とやってるプロがそこにいるんだよ。
子役から全部そう。役に入ってくる」


「音楽では負けない!俺はレッドカーペットも歩いたんだよ!
いつも、音楽では負けないぞ!って言ってた。
草彅くんにも負けないぞ!いつか勝負しよう!って言ったら、
いや~エンケンさんには負けますからって言ってくれて嬉しかった。
負けないぞって言われたら落ち込むかも。良い奴だった」


「音楽では負けないよ!ギター持った瞬間に俺は勝てる!
俳優さんも立った瞬間に勝ってる。 その瞬間の差は大きいよね。
と、誰もエンケンの演技を褒めてくれないので、自慢してみました」
会場、笑。
 
 


「今日はエンケンロックベスト盤に入ってない歌ばかりやってて。
選ばれなかったのをやろうと。
朝起きたらパッと聴けるようなのにしたかったから入れなかったんだけど、
夢よ叫べも入れたかったし、裸の大宇宙も入らなかったし」
 




 
「世紀の歌姫、湯川潮音!」と紹介されて、潮音さんご登場。

「衣装がフラメンコみたいだね。俺もメールで合わせて赤いのにした。
でもなんか・・・雰囲気違うね」
 潮音さんはキラキラのドレスなのに、エンケンさんのシャツはボロボロ(笑)
 
 
 
「やっと【君が僕のことを】も、
そのうち誰かが歌ってくれるのかな、という気がした。
 今まで日本って、ウイスキーを飲みながら無理やり見つめ合って
外人さんみたいに歌うようなのがあったじゃない。
この曲は歌う時、自然にそうなるなあと思って」



「これから日本は、この曲だけじゃなくてそういう歌が増えてくると思う。
やっぱり象形文字は素晴らしいな。
潮音ちゃんも象形文字でちゃんと歌ってるじゃない。
自分の頭の中の絵柄を思い描いてもらうのが俺の仕事だと思ってる。
さっきのフラカンの曲もそうだけど、ほかの人が歌っても良い曲だなあって
思うのあるじゃない。 こんなに良い曲だったんだって思う時あるよね」




遠「お父ちゃんアルバム出したんだよね」
潮「出したのかなあ。聞いてない(苦笑)」
遠「聞いてないの?!あんまりそういうやり取りしないの?!」
潮「母親に聴いた?って訊かれたんだけど・・・
  母は「トーベンがすごく表れてる!」って言ってました」
遠「俺もそうだけど、出なくちゃおかしいよね・・・お母さんは間違っています」
ハッキリ言われて、アハハと笑う潮音ちゃん。
 
 
 
「なんか最近、アニメでやったりするじゃない。
あんまり好きじゃないんだよね。
顔出せよって思う。例えば映画は顔出していかないと絶対負けるよね。
どんどん韓国映画に負けてる。
ウルトラマンも好きだけど、もっとちゃんと顔を出していかないと。
創っていく、芸術的には負けていくよね。
そいつの顔がないとダメだよ。」
  
 
 
 
「無味乾燥で当たり障りのない音楽なんて最低だね。
なんだコイツ?!って岡本太郎じゃないけど、そう思わせてくれる方が、
3回目聴いたときに、良いな!って思わせてくれるのが良いよね。
俺にとってはボブ・ディランがそうだった」



 
エンケンさんに岡本太郎のマグカップをプレゼントされて、
大事にしているという潮音さん。
遠「潮音ちゃんも色々苦労してる時があって、マグカップを中古屋で見つけてね」
潮「私、最近エンケンさんが岡本太郎に見えてきて・・・」
遠「あの人は凄い人だから、俺を見て皆、太郎だ!って思うんだろうね。
  俺もそう思うの。コイツ俺だよ!って。
  そう思わせる人は凄い力だなあって思う」
 
 
 
 
 
●やっと君が僕のことを
 2006年発表のアルバム「にゃあ!」で潮音さんがコーラス参加した曲。  
お互いにしっかり見つめあって、少し照れくさそうな潮音さんは可憐な乙女。
 女性を隣に歌うエンケンさんは、一瞬、若々しい青年の姿に錯覚してしまえる程、
歌の中で恋をしている。美しい恋物語を見ているかのよう。


 
  拍手を浴びて、潮音さん退場。
 
 
 
 
 
●僕の音楽は本当にいいの
「伊豆のスタジオでレコーディングしたんだけど、
明け方にこの歌詞と曲が出てきて お昼にそのまま録音しました。
自分の個室で作った曲です」

「こう見えても自信がなくて、よくこう思います。
今日の朝も誰かに、俺は良いの?ってメールをしたくなった」

先程「俺は不滅の男!」と豪語していた姿が信じられないくらいに弱弱しい姿も、
同じ人間・遠藤賢司の姿。
寂しい呟きの独白から激しい演奏に切り替え、孤独にのたうち回る苦しい心情を描く。

 
 
 
 
ハーモニカを交換。

●夜汽車のブルース
ギターを重いストロークでガガンと鳴らして、ギターのボディーを揺らして
音の波紋を広げてゆくこと2回。機関車の起動準備を始める。
機関車が煙を吐き出していく様子を確認するように、
目線を下から上に2回移動させる。
エンケンさんは自分の出した音の揺らめきが、眼に見えているかのよう・・・。
 
燃料が大量投入され発車した夜汽車は、豪速で駆け抜けていく!
生ギター1本の演奏なのに、バンド演奏と変わらない音圧!
「ぽっぽぉオーーーッ!!!!」の絶叫で急ブレーキで演奏を止めようとしても、
重い夜汽車の持つ慣性の為に、すぐには止まれない!
エンケンさんの身体が慣性の法則で前のめりに踏ん張った次の瞬間に、
投げ出されたように大の字で後ろ向けで椅子ごと倒れそうになった。
 



拍手喝采に包まれて、エンケンさんご退場。
フラフラになりながらも、女性ファンの声援にはしっかり手を振って
応える余裕を見せる(笑)



アンコールを催促する拍手が鳴り止まず、エンケンさん潮音さん再登場。

 

 
●裸の王様
エンケンさんはハーモニカ、潮音さんはギターでの弾き語り。
潮音さんがエンケンさんを想って作詞し、
くるりの岸田繁さんが曲をつけたという作品。
遠「1曲で色んなコードの展開があって、ハーモニカ1本でやるの実は難しかった」

涙ぐんで瞳をキラキラにさせて歌う潮音さん。
なんて純粋で可愛らしい女性なんだろう。



グっと握手を交わして、潮音さんご退場。 
「今日一緒にやれて良かったです。永遠のライバルです」
 再度、潮音さんエンケンさんに会場、拍手。





●夢よ叫べ
観客全員としっかり眼を合わせて歌うエンケンさん。
一時は音楽をやめることも考えたという潮音さんのエピソードを知った後なだけに、
歌詞の持つ強さと優しさが心に深く沁みる。
この曲に心を支えられた人は沢山いて、潮音さんもきっと
この曲で救われた一人なのだろうと想像出来る。
 絶叫大回転はグルっと1回転に成功!



 
 
 

●美しい女
「エンケンロックベスト盤に入ってるのではこの1曲だけやります。
関西のツアーでもピアノのある会場でだけしかやってません」
全ての女性に捧げる、エンケンさんの恋心=果てない創作意欲が込められている。



繊細にして美麗な王子様のような雰囲気の演奏から突然人が変わったように、
「キエエエェェェエ~~~ッ!!!!」と奇声を発して妖怪になる(笑)
歌舞伎の大見得を切って好きなだけ観客の拍手喝采を浴びて、
叫びながらのっしのっしと大股歩きで大きな存在感を残しステージを去る。
名対決に熱い拍手がいつまでも贈られた。
 
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
PR
遠藤賢司ファンサイト【純音楽錦模様】
このブログはサイトパーツの一部として使用しています。

忍者ブログ [PR]