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■ 2月25日(水) 大阪・十三:ファンダンゴ 「遠藤賢司デビュー40周年記念・新春第一弾! ひとりぼっちの純音楽」
【出演】遠藤賢司


キャバレーや風俗店等が沢山の街中にある、十三ファンダンゴ。
独特の雰囲気にビビりながら、会場に15分前着。
会場前で待ってはいけない、と店員さんに促されて駐車場のベンチで待つ。
リハーサルの音が漏れて駐車場に響き渡っている。
開演時間15分押し。待ちきれず湧き上がる催促の手拍子。
満を持して昨日より髭が伸びたエンケンさんのご登場!
 

初っ端からテンションの高い【不滅の男】続いて【史上最長寿のロックンローラー】【夜汽車のブルース】と先日の京都ライブ同様、額の青筋がビキビキの激演。

「今年でレコードデビュー40周年のエンケンです」 会場「おめでと~!!」
 
「初めて録音した時、レコーディングスタジオってのは四畳半と違って、いっくらでも大きな音出してもいいんだなっていう喜びが強くて延々とギターをずっと弾いてて、売れるとか全然考えてなくて、今でも全く変わっていません。
ただひたすら自分が気持ち良いようにハードロックをやっていこうと思ってやってきました。」


「色んな音楽があるけど何でも良ければ大好きです。聴いて判断しようと思って映画音楽も好きで。
色んな要素を取り入れて全部一人でやってやろうと」
 
「ハーモニカはブルースハープを弾いてるけど、別にブルースハープだとは思ってません。オーケストラだと思ってます。
ブルースだとか弦楽四重奏団みたいな音を出したり、好きにやってきました。
自分の中の絵柄を言葉と音で表現して、格好良く言えばずっと戦ってきました。
音楽があって良かったなあと思います」
 

「一人一人が純音楽家だと思ってます。
悲しい時にはトボトボと、悔しい時にはコンチクショーと、嬉しい時にはランランと。
自分のリズムを刻みながら生きている偉大な純音楽家であり哲学者であり絵描きだと思ってます。
その中であえて『言音一致の純音楽家・エンケン』と名乗っております」

「次のアルバムタイトルは『フォロパジャクエンNO.1』になるだろうと。
フォーク、ロック、パンク、ジャズ、演歌・・・色々ありますが好きで良ければなんでも良いと。
その人にとっての大好きな曲はその時々において、その人にとっての宗教だ。
僕は無宗教ですが、音楽は僕は最高の宗教だと思ってます。」


「三日前くらいに出来た曲なんだけど。出た時にはタイトルも曲の感じも全然変わってると思いますが、多分まぁこんな感じになるだろうと」
・・・と言って昨日、初披露した【とても言えないそんな夢】
・・・と思ったら、歌詞が『昔の彼女の思い出を振り返って・・・』という内容に変わっている!
すっかり別物になってました。
おそらくこちらのバージョンがアルバムに収録されるだろうから、内容はあえて詳しく記しません・・・。
 

「音楽で静かな曲や激しい曲、色んなことを全部一人で表現してやろうと思って。
世界中の戦争や痴漢事件も泥棒も国会議員の馬鹿な言動も、良い事も悪い事もみんな俺の中にある。それを全部表してやろうと思って。
どこかで『自分は違うよ』って遠くから見てる人よりはもっともっと素直に自分に入っていって、自分の事表現してやろうって。
そうすると、俺自身が楽になるんだよね。だから『俺の為だけにしか歌ってない』ってのはそこなんだ。
でもそれでもこうしてみんなが来てくれて・・・ありがとう。」 会場、拍手で応える。


【スクリュー】
ハーモニカを吹くと同時に、言葉にならない叫びのような狂おしい呻きを発する。
「分かるかい分かるか~ぁぁぁ~・・・・・・・・・い・・・・・」という問いかけに、心臓を握り潰されそうな恐怖を感じた・・・。 「この曲は次のアルバムにもう一回入れたいなあと思ってます。」


 「影響を与える人はライバルだと思ってる。ライバルとしては阿部薫。
ハーモニカは本当はちゃんと両手で構えて吹いた方が音が綺麗に出るし、ハーモニカホルダーだとどうしても音が抜けちゃって綺麗に出ないけど、阿部薫に負けないように吹いてるつもりです。」


「橋本知事が頑張ってるのは良いね。僕は何か一つでも良い事を言えば、頑張ってる奴は良いなって思う。
なんかクラシックの助成金を増やしてくれって知事に言ったら、『ストリートミュージシャンだって一人一人が頑張ってるのに、なんでクラシックだけを応援しないといけないんですか?』って言ったらしいね。
俺もそうだと思う。一人一人這い上がってこい。多勢に無勢でやるなと思います。
日本の交響曲良いのがいっぱいある。別に日本の音楽だから良いとは思ってないよ。
だけどバランスが悪いよね。テレビ見たら必ず外人が指揮をして。
その外人の群れの中に埋まるのが好きらしいんだ日本人は。
外人になり切ろうとする姿勢が物凄く気持ち悪い。もっと自分の言葉を音楽でやって欲しい。
ドイツ語でやったからってなんだ。日本語で訳して歌えよ。自分の勝手な意訳で良いんだよ。
そこから始めないとこの国は変だなあと思う。フォークもロックもそこから始まると思う。
だから橋本知事の言う事は正しい。良い事言うと必ず貶す奴が出てくるんだよね。
自分で言えない自信の無さがソコにあるんだろうね。良い事言ったんだから褒めてやれよ!
・・・つい真剣になっちゃった(笑)」
 

「俺は音楽の事になると喧嘩しちゃうんだ。中途半端にやって甘えている奴を見るとつい、喧嘩売るね。
嫌だね。本当に嫌だ。音楽を馬鹿にするな。
俺はずっとやってきて自分が好きで選んだ音楽が、他の音楽家にも恥を掻かせないよう、勿論、他の音楽家はどーでもいいんだよ。
でも俺の音楽に対して自分が恥を掻かせないようにって決意して、40年やってきたんだ。」
 

「昨日京都のステージで『おかえり~』って言われたんだよね。
人のシーンを見てたらそういうのは嫌だなって思ってたけど、自分が言われたら凄く嬉しかった。
待っててくれてたんだなって。良い言葉だしね。じーんときました。」

【Hello Goodby】


「政治家にも良い奴はいるとは思うけどね。麻生の馬鹿野郎。恥ずかしいよね。オバマと会ってほしくない。
漢字なんか間違ったって良いんだ。そんな事も知らないのかって馬鹿にするよりは『ああ、俺もそういう時あるよな』っていう、俺はそういう音楽をやりたい。
ちゃんとやってればいいんだけど、ちゃんとやってる顔を見せてくれないでしょ。
一番嫌なのがオバマと話してる時に通訳入れるんだよね。英語で喋ってるの。
何処に向けて喋ってるのかなあ?下手な英語なんだから、ちゃんと日本語で喋って、それでプロの通訳に訳してもらいなよ。
何処に行っても植民地ヅラして英語で『僕はこんなにも英語が話せるんですよ』って顔して、下の下の国だよね。
マスコミはそれで格好良い主張だって思うんだよね。馬鹿だよね~!選んだ俺たちを馬鹿にしてる。
まあ、選んだ俺たちが馬鹿なんだ。・・・真剣になっちゃった(笑)」


「でもそう思わない?・・・・・・思わない?・・・・・・思うって人いたらちょっと、拍手を!」 会場、拍手。
「良かった。ちょっと不安になるよね(笑)」


「今日やる曲のほとんどは、鈴木茂がバックをやってます。
別に馬鹿にするんじゃなくて。捕まった時に凄くオドオドしたらしいね。それでバレちゃった。
俺も捕まる時はそうなると思う。やっぱり鈴木茂はイイ奴だなって思った。そこが音楽だなって。
真面目な話、その心の不安な部分も優しいところも出てくるのが、鈴木茂の良い音なんだよ。
出所したら、また一緒にやりたいな」

【待ちすぎた僕はとても疲れてしまった】

「去年絵本を出したんだけど、大人向けとか子供向けとか音楽も意識しちゃいけないと思って。
心躍る音楽が本当の音楽だと思ってるから。
人間が原始時代に言葉の無い時に『君が好きなんだよ~』って発した瞬間を描きたい。
後はもう全部お説教になるから。余計なお世話なんだよね。俺はそういうのは聴きたくないんだ。
岡本太郎の絵もそうだけど、その瞬間を描いた音楽が聴きたい。
極端に言えば、『踊ろよベイビー』で僕は君を愛してるよというサビがあって、つまり精子が卵巣を目指して走っていくのを描いている。それが宇宙の根源だ。
人間だってマラソンでも、うお~ってゴール目指して走って転んだりして。人生ってそうじゃない。
男と女の、宇宙の真理っていうのはプラスとマイナスの駆け引きだと思って。
ずっと歌って楽しいと思うのは、恋の歌。ラブソングじゃなくて、恋の歌なんだよね。甘い甘い恋の歌を歌っていきたい。
古い思い出を歌にしたり他人の奥さんを勝手に好きになったり、他人の娘さんに惚れたりして勝手に片思いをして作っていこうと思う。」


【もしも君が側にいたらなんにもいらない】
小坂明子さんの歌をライバル視して作ったとのこと。
 

映画の撮影予定についての話題。でもカットされる恐れがあるので、タイトルはまだ秘密にしておく、とのこと。
 

【宇宙を叩け】
突然特に前振りも無しにタイトルをシャウトしての激演!


「十三は良いね。控え室から毎回拝むように見る風景がある。
向かいのキャバレーがあるんだけど、俺が綺麗だなあって思ったのは、杉良太郎の人を愛して~♪っていう『すきま風』っていう歌がかかってて。
誰もいないキャバレーの入り口にラジカセが置いてあって。
ラジカセ、テープなんだよ(強調)そこで風が吹いてて。
嗚呼、来て良かったなぁ!始まる前に階段に出て会場に向かうまで思った。
人間って可愛いなあ!十三来ると色んな人間がいて、何やっても生きていけるし一生懸命生きてるんだなって思うとそれをみるのが凄く嬉しい。
韓国パブの駐車場を見た時に、韓国の女の人がチマチョゴリを着て、透き通るように美しくて、まるでイソギンチャクとか綺麗な妖精が泳いでるみたいで。
きっと生活は大変なんだろうけど。それを見ると十三来て良かったなっていつも思う。」


「ウチには太郎って猫がいて、去年一歳半くらいで死んじゃったんだけど。隣の温水洋一君と交代で可愛がってた。
ウチの庭に埋めたんだけど、涙流して『本当によかったね~』とか言って。
そういう時に、ああ、本当に可愛がってたんだなって分かるよね。本当に悲しんでるんだなって。
それで結び付きが強くなって、これからもお互い仲良くしようねって。
猫ってそういう要素があるよね。夫婦喧嘩が無くなったり、辛い時カバーしてくれたり」


「最近はみーこっていう野良猫で丸顔でヨーダみたいな顔して、でも可愛いのがいる。
細野晴臣よりは可愛い顔してる(笑) ウチの子にしたいなってくらい可愛くて。
わざと縁側にニボシ置いたりして。食欲に負けて上がって来るんだけど『縁側に猫』ってすごく綺麗な絵なんだよね!
こんな家に住めたらな~って思ってるんだろうなって凄く幸せそうに見える。」


「ファンダンゴいつもアンコールかかってノリが良いけどね。物販の売上げがいつも少ないんだって言われたんだ。ピックとかあるから買ってね」

【踊ろよベイビー】
どこまでも伸びる熱いシャウトの後、間髪入れずに新曲【君にふにゃふにゃ】昨日披露したのより歌詞が増えている・・・・・・!
たった一日でこんなに進化するものか・・・・。それにしても歌詞が珍しいくらいエロティックなのだ。赤面。
そして勢いに乗って【満足できるかな】


演奏後にピンクの『惚れた!惚れた!』バンダナで顔を拭くエンケン。
それを無言で広げて、客席に見せて物販コーナーを指差して(買え!)の合図。会場、笑。
 

黒グレッチに持ち変えて、音が割れようがお構い無しに叫ぶ【純音楽の道】

見る者に息つく間も与えず歪音を喰らわす【ビートルズをぶっとばせ!】

時折グルグルと腕を回し、宇宙空間を掻き回しながら音世界を泳ぐように演奏する【フォロパジャクエンNO.1】
この日、ドラムのシンバルに荒井良二さんが描いたボイジャーくんのイラストが飾ってあったが、シンバルを叩く毎、共鳴するかのようにボイジャーくんは激しく回り揺れながら・・・
・・・ついにはヒラリとドラムセットより引き離され、エンケンの描く純音楽の宇宙空間へと飛び立ったのだった・・・・・・。

鳴り止まぬ拍手と歓声。エンケンさん再登場。

【俺は勝つ】
 
【夢よ叫べ】
いつもは会場にいる一人一人の目を見て語るように歌うエンケンだが、この日はなんと、 「たまにはこの歌、目を瞑って良いですか?」 ・・・・・・会場、拍手で応える。

静かに目を閉じて・・・・・只管、心を込めて静かに熱唱。静寂で会場内が満ちた。

熱唱後深い溜息をひとつ吐くと、緊張が解けるように会場内一斉、弾けるようにワッと沸き起こる拍手。
見得を切ってエンケンさん退場。

会場内興奮治まらず、エンケンさん再々登場。

「今日はこの曲やるつもりなかったんだけど、ここのスタッフさんが『え~今日カレーライスやらないんスか?マジっすか?マジっすか?』って言うから、それがずっと頭に残って。
ゴロー言葉も良いなぁ(笑)やりましょう!」


「来てくれて本当にありがとう。今日、エンケンはちゃんとやった?」会場、拍手と歓声で応える。
エンケンさん、ニッコリと微笑んで。【カレーライス】 
 

演奏後、両手を大きく広げてやり切った!と言わんばかりに「ウワー!!」という雄叫びで、ツアー二日目終了。






































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