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■3月20日(春分の日)  東京・渋谷:B.Y.G 「遠藤賢司デビュー40周年記念・新春第一弾! ひとりぼっちの純音楽 其の12」
【出演】遠藤賢司


今年でエンケンさんと同じく40周年を迎える、渋谷の老舗ライブハウスBYGにて恒例のライブが開催されました。
開場・開演共に約15分押し。
不意に優しいストリングスのBGMが会場に流れ、静かにエンケンさん登場。
静かな優しい空気に包まれていたにも関わらず、何事も無かったかのようにいきなり轟音エレキ弾きまくりの【ビートルズをぶっとばせ!】から【フォロパジャクエンNO.1】と続き【ド素人はスッコンデロォ!】ではギターを弾きながらドラムを叩き、更に今回はピアノを弾き・・・初っ端から見る者を圧倒する。

「いらっしゃい。どうもありがとう」と軽く挨拶。

「エンケン保存会で純音楽の友という新聞を出しているんだけど。
そのアンケートで『エンケンは進化している』って書いてあったんだけど、ちっとも嬉しくない。
昔からこういう事を、ピアノを混ぜて弾いたり轟音でドラムを叩いてやったりしてきたんだけど・・・皆が気がついてくれなかっただけだよ。
僕は始めッからおんなじです(きっぱりと)
でもアンケートにそう書いてくれるのはありがたいです。
今日も朝見たらギターケースの中に名古屋かどっかでもらったアンケートが一枚入ってあって、俺はずっと聴いてきてエンケンから元気を貰ってありがとうって書いてあって。
今日も朝起きて・・・コンサートの前はいつも寝不足で『絶対できないよ!』なんて思って。
しょうがないから、イチローがヒット打つの見たりなんかして・・・そしたらそのアンケート見たら涙が出ちゃうんだよね。
皆も是非、住所も名前も書かなくていいから、アンケートに好きな事書いていいから。
『進化してるな』って書いてよ」会場、笑。
 

「WBCだけど、サムライジャパンって言葉が凄く嫌いで。
俺はもっと楽しい言葉・・・ゲイシャ・フジヤマ・サムライ・・・って言葉は観光的に用いるんだったら凄い好きなんだ。
外人さんが来て、日本に行くと芸者さんが歩いてるぜっ。サムライもチョンマゲ付けて歩いてるぜってそういう宣伝をどんどんやって欲しいんだ。
ただ、戦う時において『サムライジャパン』って何だろうな。
俺だったら・・・百姓でいいじゃないか。『ヒャクショウジャパン』ってなんで言わないんだろうかって。
だって皆、土から生まれた百姓じゃない。サムライってなんで気取ってるんだよ。
サムライって『武士は食わねど高楊枝』みたいな外国のイメージでしょ。冗談じゃないよ。観光客だけに言ってほしいね。
自分から発するんだったら『ヒャクショウジャパン』でいけよ!一揆の精神で言ってほしいよね。
テメエの心を掘り起こせ!って思いません?」 会場、拍手。


「俺は一揆の話が好きで。秩父困民党一揆にすごく良い文章があって『ここらで血の雨降らせねば自由の大地は固まらぬ』っていうのぼりを立てて歩いたっていう。
俺はその精神でやっていきたいな。」


「どうせサムライジャパンっていうんだったら、出てきた時にベースに皆立って、バット持って『オー!』とか楽しんでやって欲しいよね。
タランティーノとかチャウ・シウンチーとか好きそうじゃない。
なーにがサムライジャパンだ。なんか外国のイメージの中に自分が埋もれて溺れさせて喜んでる・・・・
・・また文句ばっかり言ってる。
要するに百姓も侍もみんな大変なんだ。猫だって犬だって大変なんだってことだ。」
 

「北海道の動物園で熊にタロウって名前を付けてたら女の子だってことが分かったって。
ウチの猫にもそんなのがいたんだ。野良猫でキンタって名前で木登りが得意で。
大家さんに貰われていったんだけど『女の子ですよ~』って。
じゃあ、ってキンタ子っていう名前にしたんだけど。それを思い出しました。」


「山田耕作の『曼荼羅の華』っていう名曲があって。
夜中に聴くとこの歌を凄くやりたくなって」【ごめんね】


「関西と名古屋のツアーをした時にずっと髭を伸ばしていて。
八月の末に公開される映画のゲスト出演で。新潟県の山古志村に行って・・・
牛相撲をやってるところなんだけど、俺は牛相撲って聞くと目が輝くんだ。
行きたいなーって思ってたらたまたまそこでロケがあって凄く嬉しかった。
本当は2場面を分けて撮るはずだったんだけど、雪が綺麗だからって一気に撮って。
寒かったけど凄く面白かった。俺は猟師の、マタギの格好をして出たんだよね。
昔からなんだけど、ボロファッションっていうか破れたジーンズとか好きで。
ほぼそれに近い感じでそのまま毛皮を着てマタギになったような。
だから皆『全然違和感が無い』って(笑)嬉しかった。マタギもカッコイイよね。
命のやりとりをして生きている。生活したら大変なんだろうけど良い仕事だよね。
友達が三重県かどっかのマタギの写真を映画の出演が決まる前に送ってくれて。
それから出演の話しが来たから不思議だなあ、と」
 

【待ちすぎた僕はとても疲れてしまった】
人気曲の為か、会場拍手。「拍手があると嬉しいね」
 


「最近職務質問される人、多いね。俺もされたんだ。二ヶ月くらい前かな。
道玄坂の入り口の前でされたんだ。二人の警官がダダダダーって走ってきて。
小さい鋏も持ってちゃ駄目なんだね。必要なんだけど。
その時はまだ鈴木茂も捕まってなくて。鈴木茂が捕まった時、キョロキョロと挙動不審でそれがもとで捕まっちゃったって新聞に書いてあったけどこれは真面目な話、安心したね。
ああ、良い奴だなって思った。
鈴木茂はそういう素直な音、オドオドっていうか素直な音を出す奴はつくづく、良い奴だなって。
別に昔から麻薬を売り物にして音楽やってる奴いるけど、鈴木茂はそんなのと全然違う。
やってもやらなくても関係ない。良い音出すから。
また五月位にアルバムを作るから、手伝ってもらおうかなって思ってる。」
 

「昔から(麻薬を)やってることを売り物にしてる人いるけど、そういう人凄く嫌いだな。
『麻薬やってるんだぜ~』って歌ったりそれを公言したり・・・
別に特別な事でもなんでもないし、俺はUFO見たことあるけどUFO見たからって別に関係ないし。
結果的に自分が作ったものが自分に恥かしいか恥ずかしくないかであって、麻薬なんかやってたら恥ずかしい曲ができるに決まってる。
俺はそんな音楽はやりたくない」
 
【不滅の男】MCからの流れから、今回この曲は鈴木茂さんに捧げられたのではないかと勝手に解釈してます。鈴木茂さんの早期復活を待ち望んでます!


「ピアノ曲を流したけど、マリア・ジョアン・ピレスっていって俺も知らなかったんだ。
FMを聴いてたらショパンのトロイメライが流れて物凄く綺麗だったんだよね。
うわ~カッコイイなあ!と思ってCDを取り寄せて。ピアノは良いね。
楽器はなんでもそうだけど、優しくて心がポンと通じるよね。
そのピレスって人は僕よりずっと年上の女性。スペインの生まれじゃなくて。
変にヨーロッパの生まれじゃなくて良かったなあと。
ファドとかフラメンコとかそういう要素が入っていて。
聴いた時にこの人はヨーロッパの生まれじゃないなと思って嬉しかった。
良い意味でクラシックだけじゃなくて世界中のポップスが全部混じっていて、俺の中ではモンゴルとかシルクロードとかに繋がっていったんだよね。
日本人もちゃんと自分のを作ればいいのに。あれだけ勉強してるってモノマネじゃなくて。
さっきも【ド素人はスッコンデロォ!】でも歌ったけど、モノマネばっかりやってもしょうがないよね。
サムライジャパンって言葉にも繋がるんだけど。」


「野球中継もうるさいね。仕方ないから見てるけど。
ワールドベースボールっていって、モノマネだから嫌なんだよねー!もうあんまり見たくないなって思った。
そんで必ずSMAPが絡んでくるんだよね。SMAPに恨みは無いんだけど、自重してほしいよね。

・・・・・・干されたらどうしよう!・・・・・・・・・誰も干してくれる人もいないから大丈夫だよ。(苦笑)
何にも思われてないよね。フン。今に見てろ。」
吐き捨てて、ガガンと重くギターをかき鳴らしマイクに噛み付いて絶唱するは【史上最長寿のロックンローラー】

そのままの勢いに乗って【夜汽車のブルース】
棚の上の荷物は肩を寄せ合います。夜汽車が息衝く度に
・・・と、今回少し歌詞が変わってる箇所がありました。
 

「この前大阪のファンダンゴという、BYGとは対極に好きなところがあって。
凄くガサツなところなんだよ。でも人間が皆、そこの店長もイイ奴で。
17年位の付き合いなんだけど、イイ奴ばっかり。ここのBYGも40周年なんだよね。
このドラムも古くて良いヤツらしいから本当は壊れるといけないから使っちゃいけないんだけど。
だからいつもは太いスティックを用意してくるんだけど、今日は細いスティックで叩きました。なんか悪いから」
遠慮して叩いているようには全然見えませんでしたが!(笑)


「お世辞言ってもしょうがないけど、BYGの安本さんってとても良い人で、いつも色んな事に協力してくれて。
BYGの40周年記念と、僕にも拍手を!」会場拍手。


「こんなこと言ってもしょうがないけど、頭の中にあるのはベルベッド・アンダーグラウンドのモーリンタッカーていう女の人のアフターアワーズっていう曲が凄く好きなんだ。一人で淡々と歌ってて。
この曲も夜中にふっとメロディーが浮かんで。また歌詞が変わるかもしれないけど」
と言ってファンダンゴの時にタイトルが不明だった新曲が披露されました。【僕は涙が零れて落ちた】というタイトルになったようです。
メロディーラインは変わらず、歌詞が少し変わっていました。
 
「あとでまた新曲をやります」と宣言して【Hellow Goodby】



「先月京都で『若気の至り』っていうイベントに出たんだけど、朝日るりおっていう昔マネージャーやってたのがもう7年くらい前から癌で、その最中に亡くなってお通夜に行ったりして。
嘆きのウクレレっていうアルバムに写真も写っていて。親友がいなくなっちゃって、それが凄く寂しい。
俺が1月13日生まれで彼が1月6日生まれで。二人でバイトして床屋に行って加山雄三の写真を持っていって『これと同じ頭にして下さい』って。(笑)
そいつが五反田の四畳半に遊びに行ったらコタツでしょんぼりしてて。
どうしたんだって聞いたら『童貞を失くしたんだ』って。俺そんとき童貞だったからチクショーって思って。」

「俺が童貞を失くした時のことをみうらじゅんの・・・なんて本だったかな。その過程が詳しく書かれてますんで・・・日にちまでかかれてあったような気が(笑)
その内女の子もそういう本出すと良いよね。みうらじゅんは狙ってるかもしれない。『私の喪失の日』って(笑)
女の子は駄目なのかねえ。別にいいと思うけど」


しんみりムードを払拭するように熱く【嘘の数だけ命を燃やせ】勢いに乗って【宇宙を叩け】 軽くローディーさんを紹介して【踊ろよベイビー】

続いて待ってましたの新曲【君にフニャフニャ】
大阪での披露時よりまた歌詞が変わって・・・ん?「3秒でいいから僕を抱きしめて」っていう歌詞が「10秒でいいから」に変わってる。
そして更に「できればゆっくり数えてね」なんて歌詞が増えてたり、エロ度が下がった分甘えた度が上がっているような(笑)でもまたアルバム収録時は色々変更になるかもしれません。


同じテンションのまま【満足できるかな】
熱唱後シャウト一発。そしてエンケンさん退場。本編終了。 会場手拍子でエンケンさんを呼ぶ。
・・・こんなユルい手拍子だけで出てきてくれるのかな、と心配していたらローディーさんがグレッチ・ホワイトファルコンを用意してくれている・・・。


エンケンさん「ワッショールだ!ワッショールで呼べ!」と言って再度登場。【純音楽の道】
 
「またBYGだったり色んなところでやるから、必ず来てね」 会場拍手で応える。
 

「エンケンは寂しがり屋だから。俺はちっとも不滅の男じゃないよ。
いつも自信が無くて・・・だから必死で歌ってるんだね。いつも夜は泣いてるよ。もう終わりなんだろうなって。
声が出ないのが一番辛いね。清志郎は大丈夫かな。歌手は喉の病気が一番恐いね。
でも出さないと出てこないから。ギリギリで頂点を極めないと。」
 

「浦沢直樹氏が遊びに来て、大変なんだよって言ったら『僕も大変なんです』って。
右手でペンを握り締めて絵を描いてたら、左の肩を脱臼したらしい。皆凄いなって思った。
そういう話を聞くと、俺なんかまだまだ甘いや。
でも次の日になったら忘れて、俺が一番大変だって思うんだよね。」


「昔『俺は勝つ』っていう歌を作らせてくれたはんぺんっていう猫がいて。
猫は本当に沢山の歌を作らせてくれた。『寝図美よこれが太平洋だ』もそうだし。
太郎っていう猫も死んじゃって。キンタ子も死ぬ寸前にウチの庭に遊びに来てニャーニャーって、次の日隣の大家さん家で死んじゃって。挨拶に来たんだなあって。
ハースケっていう猫も死ぬ直前に半年ぐらいいなかったのに急に家に来て、縁側のところでずーっとダンボールの中に入って涎垂らしてフラフラだった。
俺がたまたま6時くらいに起きてカーテンを開けると、歩けない身体でフラ~っと俺のところに来て。
そしてまたフラ~っと半周して家の角を曲がったまま帰ってこないんだ。
さっきの朝日るりお君も、死んだ時に人の性格も分かるよね。写真見て、良い奴だったなぁって・・・・・・」
 

「・・・・・・また来てよ」寂しく呟いて【夢よ叫べ】


昨年のワッショールと同様に、歌詞の一部が「泣きたい夜だってあるよ」から「死にたい夜だってあるよ」に変更されてました・・・。

見得を切り叫びながらエンケン退場。会場拍手鳴り止まず手拍子で呼ぶ。
エンケンさん「ワッショール!ワッショール!(って呼べ!!)」と再登場。
4月15日の下北沢でのカレーライブ告知。
「君も猫もみんな好きだねカレーライスって良い歌詞だなぁって自分で思った」会場、笑。
【カレーライス】


熱唱後「ウワー!!」と叫び見得を切り、更にまた勝負するぞ!と言わんばかりに相撲のはっけよいのこったー!のポーズ。
そして叫びながら、会場を去ってライブ終了。
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遠藤賢司ファンサイト【純音楽錦模様】
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