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■6月 9日(水)  代官山:晴れたら空に豆まいて 「ロックの日の鋭角的魂」
【出演】遠藤賢司 / 中尾諭介(イン・ザ・スープ) / 竹原ピストル(ex.野狐禅)
 

ステージ上手・下手に『不滅の男』の文字が輝く紅白の提燈がぶら下がっている。
上手奥にピアノ、下手奥にドラムセット。Motorheadの【Ace of Spades】が流れ、下手側からエンケンさんご登場。
今回の衣装は珍しく、ピッチリした黒いカットソーにファスナーが沢山付いた不思議なデザインのベストとボロボロのデニム。
 
BGMの音量が下がり切らない内に勢いに乗って【不滅の男】
初っ端から大盛り上がりで、口上の座ったままの四股踏みの度に歓声が上がる。
ワンマンと違って時間が短いからって、1曲目からそんなに飛ばして大丈夫ですか?と、心配になるくらい容赦無く音をぶつけてくる。


「遠藤賢司です。こんばんは」と丁寧に挨拶をしてから【満足できるかな】

今回は久々に、途中で【裸のビーナス】を交えての演奏。
食べ物を口中に目いっぱいパンパンに入れるリスみたいに、頬っぺたを思いっきり膨らませて、ハーモニカを爆吹き。
あまりにも一生懸命すぎて、初めてエンケンライブに来たであろう観客からはこの姿が滑稽に見えたのか、曲が始まってから暫くは方々で笑い声も聞こえた。
しかし、ギュゥ~・・・・・・ギリギリ・・・ッとギロチンスクラッチを鳴らして、断末魔の壮絶なラスト!
このド迫力には完全に会場全体を圧倒して、大きな歓声が上がる。

演奏終了後も暫く拍手鳴り止まず、エンケンさんは会場の反応を見て、わざとらしく肩で大きく息を吸う演技をしてみせて、更に笑いを誘う。
実際、酸欠寸前ぐらい命がけだろうに・・・。


「来てくれてありがとう」丁寧にお礼を言うエンケンさん。
 
「竹原くんとは、野狐禅の頃から一緒に全国何箇所か廻りました。相変わらず面白くて良いなあ。
中尾くんとは初めてやります。楽しくて良いですね。女のファンが多くて羨ましい」
あまりにも素直な感想に会場、笑。


ライブ告知タイム。エンケンさんの一言一言にやたらウケる会場。
MCの最中に今回ほど笑い声が絶えない反応は、なんだか珍しい・・・。
 

「ブログにサッカーの話を書こうと思って。コートジボアールでは不甲斐無かったけど、トォーリオは大活躍だったね。
ワールドカップ前哨戦二戦だけで三点入れたね!
トォーリオが骨折させてしまった相手がドログバじゃない。名前といいブードゥー教の祟りが恐い(笑)
倒した瞬間に聴こえたのが鶏だね。後ろでブラックサバスとジミヘンやサンタナが演奏してて、トドメは山崎ハコのトントントォ~ンという、あの名曲が聴こえてきました」


「英国戦の時に、向こうの選手が一人コートの外に足の調子を悪くして出たその時に日本の選手が情けないなあと思ったのが、味方同士でボールを蹴ってるんだよ。
そうじゃないだろ~!敵のひとりがいなくなったんだから、そこを攻めれば良いじゃない!
世界で45位のくせに、ナニを気取ってやがるんだ!」
 
「アナウンサーもスマートサッカーだか泥臭いサッカーだとか・・・泥臭いに決まってるじゃない!ちゃんとやれば良いじゃない!
俺はなんて情けない国だろうと思った。お裁きする人がいて、安全なゲリラ戦ごっこじゃない。
攻めるのが楽しいんじゃない。そういう善いことも悪いことも全部含めてちゃんとサッカーをやって良いんだから、それを楽しまない国は45位からどんどん下がっていけ!と思いましたが・・・
・・・やっぱり・・・勝ってほしいな。」
「そうじゃないだろ~!」と熱くビシっと指差す動きがまるで江頭2:50のようだ、と自分で言いながら(笑)厳しく言いきった後に、可愛く本音が(笑)



「今日来た人は初めての人が多いみたいで俺のこと知らないだろうから言うけど。
昨年『君にふにゃふにゃ』というアルバムを出しまして、レコーディングの日の朝に出来て、そのまま録音した歌を今から歌います」
【僕の音楽は本当にいいの】
 

「僕の音楽は本当に良いの~♪」と物悲しく歌っても、何故か笑い声・・・。
しかし中盤からの展開に空気がガラっと変って、曲が終わる頃には会場内は完全に引き込まれて静寂に包まれた。
引き締まった空気の中を豪速で走り抜ける【夜汽車のブルース】
速い!重い!「ポッポー!」絶叫とハーモニカの音が同時に出てる!!
 

「ここまでは男の世界・・・。」と、ハァハァ息を切らしながら水を飲んで小休止。


「【花柄のハンカチーフ】という20年前の曲をやってみたくなって。
それとアルバム『君にふにゃふにゃ』の中から【君は僕の人魚姫】をやります」

「何度もアルバムタイトルを言うのは、CDを買っていって欲しいからです」と、本当に正直なエンケンさんです(笑)



「ここからは女の世界です」と、上手側にあるピアノに移動して、切なく繊細で静かな【花柄のハンカチーフ】と【君は僕の人魚姫】を続けて演奏。
ピアノの鍵盤の上を走る運指が、まるで妖精が舞い降りたように美しい。



ステージ中央に戻って、黒グレッチを抱えながら「ここからはまた男の世界に戻ります。それも男の中でも相当ハードな。」



「僕は昔から一人でハードロックがやりたくて、こうなってしまいました。
他にもバンドもやってるから、良ければバンドの方も一人の方も、色んな曲をやるから見に来てやって下さい」



「僕は人と擦れ違ったら、またなんか惑星とか流れ星とかと擦れ違ったんだなあって思うんだよね。
で、必ずそう思う時は、「この人どっかで会ったよなあ」って思うんだよね。
宇宙の悠久の時の中を思えば人間なんてちっぽけなだ、なんて僕はそんなことは言いません。
皆、自分が一番大事だから。自分の時間が一番大事だから。
こうやって来てくれた、出会いって言ったら気持ち悪いけど、聴きに来てくれてありがたいです。
今日は男ばっかりのハードな一日だったので、相当思いました。
また三人でやれたら良いなと思いました。竹原くんと中尾くんにも拍手を!」会場、拍手。
 


「次は『君にふにゃふにゃ』の中でバンドでやっている【フォロパジャクエンNo.1】をやります」

それとこの前【ちゃんとやれ!】という曲を「ちゃんとやれ!」とだけ言ってやったことがあるんだけど、今日はそれを60%くらいにまとめてやろうと思います。
だから、今日初めて聴くと思って聴いて下さい」

音割れを恐れない絶叫で、PA泣かせの【フォロパジャクエンNo.1】を途中、新曲【ちゃんとやれ!】を挟んで演奏。
 自身の純音楽魂、サッカー選手、小説家、映画監督・・・ 誰に頼まれたわけでもない自分で決めたのなら人のせいにするなちゃんとやれ!ちゃんとやれ!
全世界全人類に届けと、喉も裂けよとばかりに純音楽魂が大炸裂!!
エレキギターを弾きながら中央奥のドラムに移動して、怒涛の弾き叩き!!

演奏後はもうフラフラの状態で退場・・・。拍手歓声鳴り止まない。


今回は女性客が多いのでいつもより声高な声援が目立つ。
「女の声は良いねえ!」と、えんけんさん再登場。嬉しそうで何よりです(笑)


「さっきドラム叩きながら、苦しくてね。」笑う観客に「やってみ~!出来ねえぞ~!」と言って更に笑いを誘う。

「立った瞬間に苦しくてね。足も全力だから。途中でもう止めたい!って思うんだけど・・・
時間泥棒だけはやめようって思ってね。時は金なり、だから。ちゃんとやろうって自分に叫びながら。
へたばりそうになりながら、頑張りました。エンケンに拍手を!」会場、拍手。


もう既に疲れ切って、命を振り絞って最後の大絶唱【夢よ叫べ】
ラストのキメ技、今回はゆ~っくりと・・・三回転!
演奏終了後、フウゥ~っと深~く息を吐いて大見得を切るエンケンさん。
会場に向かってビシっと三本指を立てて、ワッショイサイン!
大盛り上がりの会場の反応が嬉しかったのか、半笑いくらい(笑)で「カアァ~ッ!!」と会場を威嚇してご退場。
会場内は笑い声と拍手に包まれて、ライブ終了。







































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