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■9月19日(日) 京都:梅小路公園 芝生広場「京都音楽博覧会2010 IN 梅小路公園」
【出演】くるり / 遠藤賢司 / The Ventures / andymori / 京都魚山聲明(ぎょざんしょうみょう)研究会 / Jim O'Rourke / 二階堂和美 / 世武裕子 / くるり ザ・セッション(guest 大村達身、森信行 他[_FS_AU_SEP_]


エンケンさんの出番はメインステージの二番手、13:10過ぎ。
ほぼスケジュール通りの時間の炎天下、会場からの喝采を浴びながらオレンジのグレッチを唸らせ、歌うは【フォロパジャクエンNO.1】
 
ひとしきり己の主張を吼え、ギターを弾きながら下手側のドラムセットに移動。この炎天下にドラムを叩くのは自殺行為に等しいのではなかろうか・・・。
鷲掴みのドラムスティックを2本振り下ろして、親の敵とばかりに打ちまくる。
ステージ上の大きなモニターには血管切れそうな恐ろしい表情が大映し。
持ち時間は30分だというのに、この一曲だけで10分近く演奏している。
「おおおぉっ!!」という雄叫びと共にスティックを殴り捨て、ギターを弾きながら中央奥のアンプ前に移動、必殺のフィードバックを喰らわせる!
普段の屋内のライブハウスと違い、耳鳴りはせず音が空に向かって解放されていくのが爽快!
椅子に座って生ギターに持ち替える。


「こんにちは遠藤賢司です」会場拍手。

息を調えながら、12月の関西でのワンマンライブの告知。

「今日も僕の頭に有るひとつひとつの物語を、飾らない言葉と音で、一曲一曲また一曲と、ちゃんと演奏表現します。よろしく!」
MCも独特の、リズム感溢れるエンケン節に会場、拍手。
 

「ずっとそうやって40年やってきました。常に思ってきたのは、一人でハードロックをやろうと思って」

【満足できるかな】
唇から出血しそうな勢いでハーモニカ爆吹き。歌い方も血を吐きそうだ。
「39年くらい前に出たアルバムから」というMCの後の演奏だが、最早原曲のとは全然違う作品と化してしまっている。
終盤のギロチン奏法に、会場横にある梅小路蒸気機関車館から聞こえる汽笛の音が被る。
演奏後、スタッフさんにマイクの位置を上げるように指示を出しながら、ペットボトルの水をぐびっと飲み込んで「暑くないよ!」と苦笑いして強がるエンケンさん。会場、笑。
 

律儀に手持ちのメモを見ながら語るエンケン。
「京都というと、今は無きカレー屋の『インディアン』を思い出します。
あと八坂神社前の「いづ重」の稲荷寿司。舞子さんの下駄の音と、今は無い京都市電の轍の音。
そうして今は昔、小さな一澤帆布店。
土間で靴脱ぎ板張りの奥、責任感をひと針ひと針と、眼近く確かめるように、背中まるめたお爺さんの、だからこそカタカタカタと清音な、黒い足踏みミシンの音を思い出します。」 (オンパクのHP、一問一答より)



「次は【夜汽車のブルース】ですが、また汽車の音が鳴ってくれたら最高だね!」
 
「俺も汽車の音が好きで世田谷線のすぐ側に住んでるんですが、小さい頃、電車の操作場がすぐ側にあって機関車を掃除したりするところなんかを眺めてました。
それで二十歳の頃にもしかしたらこの曲が出来たのかもしれません」

【夜汽車のブルース】
こちらも1stアルバム収録の原曲とは全く違う作品に変化を遂げてしまっている。
豪速の夜汽車が駆け抜けていく!生ギター一本で何故これ程までに重い音が出せるのか?!
演奏終盤、奇跡の瞬間が訪れた。
激しい演奏からハーモニカの音だけを残し、一瞬だけ静かになる場面。絶妙のタイミングで会場隣から、蒸気機関車の汽笛の音が「ポッポー!」と鳴り響いたのだ!
ナイス効果音!これには会場から大きな歓声が沸いた。
その盛り上がりの勢いのまま、生ギターの激音とエンケン渾身の「ポッポー!!」シャウトが木魂した。


椅子から立ち上がると会場から「エンケーン」と声援が飛ぶ。フラフラなのに「ありがとう!」と手を勢いよく振って応える。


「新曲に【ちゃんとやれ!】というのがありまして」と静かに語りだす。
 
「エンケン、お前は誰に頼まれたわけでもないんだ。
自分で、好きで音楽を始めたんだから、ちゃんとやれ!
構わねえから、その純音楽家魂を見せ付けてやれ!ゲノム全開とブチ撒けろ!

それでも伝わらない時は、お前の力不足だ。お前の才能が足りないからだ。

努力しているのか?!努力は才能なんだ。

エンケン!ちゃんとやれ!!」

己に対し厳しく喝を入れ、ギターを爪弾きだす。
汽笛がエンケンを激励するかのように会場に鳴り響く。「
うおおおおおぉぉォォッ!!!」と雄叫びで応えるエンケン!!
渾身を振り絞って、歌うは【夢よ叫べ】

演奏終了後、フウゥ~と深く息を吐きながらギターを下ろす。会場からは拍手喝采。上手・下手の観客に向かって猫ポーズ&大見得を切って退場。








































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遠藤賢司ファンサイト【純音楽錦模様】
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