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■5月28日(金)  大阪・心斎橋:鰻谷 燦粋(unagidani sunsui) 「インセクツ カレージャンボリー」
【DJ】DJごはん(森雄大 from neco眠る)
【ゲスト】遠藤賢司
【カレー出店】Buttha、ヤムカレー、ガネーシュ美里工房、ヒンホイ


ライブ会場に入ると、ステージ上には今回のメインテーマであるカレーライスを象徴した、黄色の風船が沢山床に散らばっている。
ミラーボールがをキラキラ回ってどこかメルヘンな印象。

予定時間より15分押し、ステージ上の照明が降りて、Motorheadの【Ace of Spades】が流れる。
上手奥から上下デニム衣装のエンケンさんご登場。

BGMの音量が下がり切らないうちにギターを掻き鳴らしだすエンケン。
ハウリングを起こしながらも一曲目から全力で駆け抜ける【夜汽車のブルース】
「ポッポー!」という凄まじい絶叫と同時にハーモニカを爆吹き!
演奏後、スタッフが駆け寄って「ハウってます…」「え?あ、ミキサー?」となにやら小声でやり取り。
 

「こんばんは。遠藤賢司です。来てくれてありがとう」
歌っている時とは違い、MC中のエンケンさんは穏やかで物静かな声。
 
ローディーさんからウクレレを手渡されて、ポロリポロリと爪弾きながら「ミキサーさん、ちょっとハウってるそうです。」と指示を出すエンケンさん。


「僕もさっき、一杯だけ食べました。一杯3百円だから、皆さんも頑張って食べていって下さい」
 
「さっきのは【夜汽車のブルース】というかれこれ40年位前の曲です。
次は【寝図美よこれが太平洋だ】という曲です」

「知らない人の為に言うと、寝図美というのは昔飼っていた猫の名前です。寝図美を海に連れて行った時の歌です」
低い自前コーラス「ドボンドダバダダッダ♪」と裏声とのコントラストが面白い。


キィ~ン…と小さく音が響いて、「ちょっとハウってるね。モニターというのは、会場は会場の音があって、その調節で「今日は早く終わらせるぞ!」って思っても、絶対にリハーサルやなんかでめ三時間は掛かっちゃうんだよね。音作りが大変。
ハウリングしたりするかもしれないけど、音量とかギリギリのところでやってるから、ミキサーさんも頑張ってるから、ちょっと勘弁してね。」
 「…でも、言ってくれた方が良いです。」
 
「次は皆さんが今日食べてくれた、カレーライスの歌です」会場からは「おぉ~」という反応。
 
「これも古い歌で、1970年11月25日に作った曲です。
三島由紀夫が切腹したのをテレビで見て、それで作りました。だからどうのこうのとは思いません。
あ、痛いだろうなあって。別にそれは馬鹿にしたりとかじゃなくて。
あんな人でもこんなふうに死んじゃうんだなぁーって思って作って。
その時自分の座ってる位置が、ぽうっと宙に浮いたような気がして切なくなって。
そしたら同棲している彼女が隣でカレーを作ってて美味しそうな匂いがして。」
 

「最近時々ハーモニカを入れてるんですが、今日は対応してやっていこうかと思います。」 会場、拍手。
【カレーライス】

切ないハーモニカの音色が加わった!ギターソロもじっくり長いカレーライスを聴けるなんて!
しかし…今回の会場はライブハウスとイベント会場との間には扉が無くカーテン一枚で仕切られている為に、隣の会場の大きな笑い声や私語が聞こえるばかりか、ステージ前ではスタッフの撮影フラッシュや激しいシャッター音…様々な雑音が聴こえ、静かな曲を演るには難しい環境…。
集中しきれなかったか、歌詞を少し間違えるエンケンさん。
それでも演りきったエンケンに、会場からは力強い大きな拍手。

「静かな時に喋るのを抑えてくれると嬉しいな。
友達のコンサートなんか行くと、後ろの方でずっと喋ってる人がいて、悲しくなる時がある。
それは他にも聴いてる人がいるから。そこを考えて欲しい」
 

「俺はメリケン粉カレーってのが一番好きで。母が内職で忙しい時に頼まれて作ったりしてたんだけど。
昔は固形のルーなんか売ってなくて、自分で作るしかなかった。
で、メリケン粉とSBカレー粉を混ぜて、水だけでカレーのルーを作って野菜やなんかを入れて。
肉は高かったからあんまり入れなかった。それが僕は一番好き」
という遠藤家秘伝のメリケン粉カレーが味わえるイベントが7月に東京である!という告知。


「カレーライスっていう歌を作ってつくづく良かったなあって思うのは、テレビなんかでも必ず、例えば怪物くんの中でも、「何が好き?」ってカレーを食べるやり取りがあると、嗚呼、やって良かったなあ!って思う」会場、笑。
 
「そういうシーンがあるといいよね。あったかくて、素晴らしい食い物だ」
 
「でもその割には、この曲が出来た頃は、多分ハウスカレーだったと思うんだけど、「カレーライスっていう曲をできたらウチのCMで使いたい」って言ってくれたんだけど。
「誰かがお腹を切っちゃった」っていう歌詞でダメになったっていう話があるんだけど」会場、笑


「ポリドールで出したから、ポリドールの人がそう言ってました。
結局、僕はそういう立場の人なんだなあと思いました」


「次の曲もそうだけど、ちょっと血の匂いがする、そういう絵柄が好きなのかもしれない。
でも「痛いんだあ」って笑っちゃえるようなのが好きなのかもしれない」
【満足できるかな】
生爪剥がれそうな勢いでギターを掻き鳴らす
。最近特にこの曲は原曲よりも、だいぶテンポが早くなってハーモニカの音がボフボフボフッと、サックスのサブトーンみたいに聴こえたりする時がある。
ラストのギロチン奏法はハーモニカをキンキンに鳴らして鼓膜を攻撃され耳鳴り寸前、気が狂いそうだ!と思った刹那、トドメを降り下ろされる!
会場から大きな拍手と歓声。


「ありがとう。拍手をもらうと一番嬉しいね。プロだからね。
拍手が出来のバロメーターだと思ってるんだ。
皆ちゃんとお金払って来てくれて、その分の対価を求めてちゃんとやってくれよって俺に金を払ってくれた訳だ。
俺はいつでもちゃんとやりたいと思ってます」会場、拍手
 

「でもはっきり言って苦しいよ。
ずっとね、こりゃキツイなあってスッて引きそうになった時があった。
でもちゃんとやらなくちゃ。人にちゃんとやれって言うんだから、自分がちゃんとやらなきゃ」


「日本サッカーにも求めてるんだけど、ちゃんとやって欲しいよね。」

「今までサッカーを見てて一番良い言葉は、東京の西が丘競技場で、サッカーを見ていたら贔屓のチームが負けたらしくて応援していた小学生が「金返せ!」って言ったんだよ。
俺は政治家に対しても、サッカー選手に対しても、岡田君に対しても、それが一番良い言葉だと思う。
それを10年程前に聞いて、日本サッカーにはまだまだ未来があるなって思ったんだけど、どんどんひどくなっていくね」
 

「俺もサッカーやってるんだ。鈴木慶一に誘われてね。
やって良かった!文句ばっかり言ってたから。
高校の時に体育の時間に、二時間位やっただけで後は全くやってなくて。やり始めたら、物凄い好きになって。
音楽と一緒なんだよね。ちゃんとやるとどっかで繋がっていくんだよね。人と人とのボールが。
ボールを蹴った時に、意志が伝わるんだよね。」


「俺が一番下手だから、褒めれると嬉しい。幾つになっても褒めれると凄く嬉しい」
 
「怠けてるとすぐに分かるから、そこが良いんだよね。
ボール目掛けて走って行って、何でも良いからボールに追い付くんだ。それが凄く気持ち良い。」


「昔はよくサッカー談義をライブの度にやってて、暫くしてなかったんだけど、サッカーって人類が一番初めに何かを蹴った瞬間なんだよ。
一番初めに何かを蹴った瞬間がサッカーなんだよ。カッコイイんだよ!
野球もそうだよ。人類が一番初めに何かを投げた瞬間が野球の姿なんだよ。」


「サッカー大好きだね。素晴らしいな。幾つまでやれるか分からないけど、やってみようと思う。
この前半年ぶりにやって、コンサートもまだ大丈夫だなあと思った。たいしたことないよ~とか思ってるなら、やってみた方が良いよ!スッゴいキツイから!」
 

「久しぶりに、そろそろ季節も良くなってきたから歌ってみたいなと思ったのでやります」
【地下鉄の駅へと急ぐ夏】会場拍手。


「この前行った中央付属高校でも、この曲を一番聴いて欲しいなと思ったので、やります。」
【とても言えないこんな夢】



「僕は歌での根本は、誰かが誰かを人類が初めて好きになった瞬間を歌いたいと思ってる。
それ以上に人が「歌いたい」と素直に思う気持ちは無いような気がするんだ。
『君にふにゃふにゃ』というアルバムは、だから作った訳じゃないけど、その方が良いなあと思ったので作りました。これからもそうしようと思います」


「身近な事を歌うのが一番難しいんだ。身近な事をそのまんま、例えば「これがマイクです」って人に伝えるのが、「これはマイクです」ってマイクの気持ちだとか歴史とか、あぁマイクも頑張ってるんだなっとか全部含めて「マイクです」って伝えるのが、俺は真の芸術だと思ってます」


【君にふにゃふにゃ】
 

エレキギターを持って素早くエンケンさんに手渡すローディーさん。
立ち上がってマイクの位置を調整する時に、マイクスタンドを伸ばしすぎてエンケンさんの顔面にゴツン。
笑いながらローディーさんを紹介。会場拍手。


「外で僕の物販売ってるから、良かったら買ってね。買った方が得すると思う。
良い日本になると思う。サッカーも強くなる」


「ブログで墓場の猫シリーズってのをやってて、ステンレスの缶を庭に置いてあるんだけど、猫の餌を入れていつものところから3メートル位移動してるから、なんだろな~って思ってたらカラスが食べてて。
たまたま食べてる瞬間を見てコラって言ったら、カラスがそのステンレスの餌入れをくわえたまま、隣の屋根に持って行っちゃった。
今でも隣の屋根にあって、なんて言って言いのか…取りに行けないなぁーあんまりおおっぴらにやるといけないようだから…」
 

「はっきり言って嫌なのが、ジャズのかかってる蕎麦屋だね。」会場、あるある~という笑。

「ジャズのかかってる寿司屋、とか冷たくて大嫌いだよ。いい加減にしろよ。
空気が冷たくなるんだよね。ジャズが似合うのは田村正和くらいなもんだ」


「なんでこうなっちゃったんだろうね…」と呟きながら、エレキギターの音量を確認するエンケン。
 

「激しいのが好きだね。俺はiPhone持ってて取り入れたりするんだけど、桜田淳子のライブカッコイイよ!
なんか俺は極端なんだよね。トニー・アイオミのギターが好きだったり。
ハードなのが好きだから、俺は一人でハードロックをやろうとずっと思って、だからどんどん激しくなってあんなギターになっちゃった。
ハーモニカもどこかサックスだと思ってるんだ。まあオーケストラだね。
皆の中にも色んな要素があるもんね。だから偏見持たないで、良いと思った音楽は聴いた方が良いね。良い国になると思う」


「FWってのはゲリラの精神が無いとダメだね。
ジャングルの中を思えば、いつも天気の良い芝生の上を競技場なんか無いんだから、どしゃ降りの中をやれる楽しみを一回味わった方が良いね。
一度雷が鳴ってるちょっと止みかけのとこでやったことあるけど、怖かったけど面白かったよ。水溜まりをバシャバシャって。ボールを追いかける根本だよね。
日本サッカーが駄目なのは、ゲリラ精神が無いからだよね。どっからでも打ってやるぞ!100メートル離れてもゴール目指すぞ!っていう心根が無ければ、ボールを蹴っている間に心が結びつかない。
アイツはゴール目指してんだなって時に、皆の心が結びついていくんだよね」


【フォロパジャクエンNO.1】
ザクザクと空間を切り裂くような音が炸裂する。
ステージから降りて客席に乱入して弾きまくるエンケン。
残念なことにシールドの長さが足りなくて抜けて空音になるが、構わずに弾きまくる。
エンケンライブはそんなハプニングすらもパフォーマンスだ。
シールドが長ければ、後ろの方にも行って、会場中暴れまくったであろう…。

ステージ上に戻り、中央奥のマーシャルアンプの前に立ちはだかり、キンキンのフィードバックを喰らわせる。
先程まで邪魔で仕方がなかったハウリングでさえも、味方に付けてしまうから恐ろしい。

ギターを弾きながら、ステージ上に転がっていた黄色い風船を客席に向かってボンボン蹴りを入れる!
サッカーだろうが音楽だろうがどんなフィールドでも闘ってやろうと、快でも不快でもとにかく絶対になにかしら強烈な印象を聴衆に与えてやろうとする「ゲリラ精神」でエンケンの瞳がギラギラしていた。

会場は大きな興奮に包まれて拍手喝采。エンケンさん退場。
拍手鳴り止まず、エンケンさん再登場。

「カレーを作ってくれた皆にも拍手を」会場、拍手。

一人一人、しっかりと瞳を瞳を合わせて歌う【夢よ叫べ】
今回は凄い。マイクにガツンと当たってしまったが、命を燃やしての回りに回った五回転大絶叫!
会場から「ぃよっ!エンケン」という掛け声に見送られ、大見得を切ってエンケン退場。

【君にふにゃふにゃ】エレキバージョンが流れる中、会場からはいつまでも名残惜しく拍手が響いてた。
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