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■12月 8日(水)  大阪・十三:ファンダンゴ 「遠藤賢司 ひとりぼっちの純音楽 2010ツアー」
【出演】遠藤賢司


毎度入念なリハーサルで開場10分押し。
二階の楽屋から開演ギリギリまで、生ギターを確認する音が聴こえてくる。
開演予定時間10分押し、ファンダンゴスタッフから、「まもなくエンケンさんが登場します。その前に・・・」とライブ撮影・録音録画禁止のアナウンス。

満を持して楽屋から降りてきて拍手喝采を両手を広げて受け止めるエンケンさん。
ローディーさんから黒グレッチを受け取ってからステージに上がり、1曲目から怒涛の【史上最長寿のロックンローラー】
途中で新曲【チャントヤレ!】を絡めて自身を鼓舞する。
俺こそが史上最強のロックンローラーだと豪語しながらも、その発言に対して責任を追う為に、まさに死に物狂いの全力で努力する姿を見せてくれる。
ドラムに移動してギターをかき鳴らしながらドラムを叩き出す。
今回はハイハットの位置が支えられる限界まで高く設定されていて、腕を真っ直ぐに伸ばしてスティックを振り上げる姿はまるで天空に挑戦状を叩きつけるかのよう。
もうこの一曲だけで今回のライブ終わっても十分納得させられる位、冒頭から濃過ぎる演奏で魅せてくれる。

会場は大喝采。 1曲に約20分程掛けた大熱演を終え生ギターを抱え椅子に座るも、肩から大きくハァハァ息切れしている。
観客も静かに見守っている。会場から「エンケン!」と声援が飛ぶと、息切れしながらもそのひとつひとつに「ありがとう」と返すエンケンさん。



「来てくれてありがとう」と息を調えて、静かに、しかし力強く【歓喜の歌】

「年末というと皆、これをやるから、やってみました。 38年前くらいに作りました。38年だよ。凄いなあ・・・。
産まれていない人も沢山いるだろうね。」
 

「いつの世ででも聴いて恥ずかしくないように、僕はちゃんと演ろうと思っている。
それは過去永劫未来永劫に続く、「今」のことをずっと歌おうと思ってやってきました。
いつの世も「今」は変りません。 1000年後でも2000年後でも、自分という意識がある限りみんな「今」なんだよね。
自分という意識が無かったら「今」は存在しない。だから僕はずっとこれからも「今」を歌っていきます。どうぞよろしく」会場、拍手。



【ラーメンライスで乾杯】


「ファンダンゴは心のふるさとなんだ。皆我が物顔で空気も汚くて、生き生きしていて良いよね。
よく外人が(カタコトで)ニッポンハボクノフルサトデ~スって嘘ばっかり言う奴いるけど、僕は十三はそう思います」会場、拍手。
 

「ただ昔一緒に演ったバンドの奴が、いきなりヤクザに殴られたとか聞いて恐かった。入り口辺りで歌ってただけなのに。」

「今日もなんだけど、よくレコードを貰うんだ。僕のレコード作ったから聴いてくれって。
もうこんなに(50cm幅くらいに手を広げて)あって、嗚呼、宿題がどんどん溜まっていくなあって。
一年先まで聴けない、みたいな。「あ~・・・あ、あ、ありがとう!」とは言うんだけど、その気持ちも分かるし。
俺も昔、70年くらいにニール・ヤングに無理矢理レコード渡したから。」
 


「僕がレコード作って、ちょびちょび売れて、それで食って生活できてるんだ。
だから著作権とかの問題は根底にあって、ただで何でも手に入るという国はイヤだな。恐ろしいな。
人の作った物は尊重して欲しいよね。俺も曲なんかをラジオから録っちゃったりとかしてるけど、でも自分のはイヤだなあ。
著作権はその人を尊重するということだから、著作権をないがしろにする国は、僕は滅びると思います。
ただで良いと思っちゃ、皆さんもよくありません。だから僕のレコードいっぱい買ってください」会場、笑いと拍手。
 


「実況録音大全の残りがふたつ、たまたま事務所にあってそれを持ってきたんだけど。
昨日名古屋でサインをするから買ってくれって言ったら、「いや~、大阪の皆さんに持っていってあげて下さい」って。」会場、笑。

「サインするからって言ったのに!なんだか情けない・・・今日はサインしませんから!」
ライブ終了後、BOX2つとも無事完売していました。勿論しっかりエンケンさんがサインを入れられて。


「でもとっても良いですよ。10枚組みで全部ライブの音で。来年辺り、自分の部屋ででも良いから、ライブの録音をしたアルバムを作りたいなと思ってます。やっぱりライブの音って生き生きして弾けてるから良いよね。」


「さっきの【チャントヤレ!】というのは新曲で、自分に言い聞かせる為に作ったんだけど。
よく芸術家面して、俺もよくあるんだ。「分かんねえのかよ!」って人の趣味のせいにしたり・・・絶対人には言わないけど。
人の趣味のせいにしたら終わりなんだよね。皆音楽家なんだから。
だから少しでも「おっイイじゃん!」って思ってもらう曲じゃないと、まだまだ俺がよく分かってないんだなって思うんだ。
もっともっと分かりやすい言葉でやらないとダメなんだなあって思うんだ。
音は、これ以上分かりやすいのは無いと思うんだけど。俺の場合は。大きな音でドカドカドカってね。」



「気持ちが良いねエレキは。前のヤツが壊れたから借りてきて、フェンダーツインアンプで。
良い音だよねぇ~!エフェクターも通してなくて、途中でボリュームだけグイっと上げてベースをブゥ~ンって。
やっぱりストレートな音は気持ち良いね。
ドラムもうんうんって叩きながら・・・誰もやってないことだから、その内誰かがやり始めたら「エンケンが先にやったんだ!」って言ってやって下さい」会場、笑。



「15年前くらいから、最近は頻繁にやってますけど。にゃあ!っていうアルバムに入ってます。
チャントヤレ!は次のアルバムに入ります。」

「・・・聞いてる人はまた宣伝してる!って思うのかな。別にいいよね。それで食ってるんだもの。俺は悪いことしてないし。
俺はレコード作る時、一回も「こうした方が良いよ」って言われたこと無いよ。
自分のやりたい音楽を、自分が聴きたい音楽をやるのが一番だって思ってるから。映画でも何でもそうだ」


「ヘブンズ・ストーリーっていう映画の監督にコメントを求められて書いたんだけど、監督が一番観たい映画を撮るのが一番潔くて良いと思うんだということを書いた。
偉そうに思ったらごめんね。でもそう思ってるんだから仕方ない。」

長めのMCの後、ハーモニカ入りで【カレーライス】



「今年一番の出来事は引越しをして、その荷物の多さに目がくるくるして立ち上がれなくなって倒れちゃった。
そしたら色んな友達が来て助けてくれて、俺は都合良い事に何もしないで寝てればよかったんだけど、そしたら皆俺を跨いで作業するんだよ。面白かった。」


【雪見酒】 最前列で見てる男の子がノリノリで身体を揺らしている。
その姿を見てエンケンさんとっても嬉しそう。



「帰ったらいよいよ、僕はマッチのコンサートに行きます。あの街この街マッチとデート、という宣伝文句に惹かれました。
素直でカッコ良い宣伝文句だ。そういうCMが増えたら良いのに。
なんかモデル面した日本人が出てきて、目の中に青いレンズを入れて・・・たまにだったら良いけど、なんかずっと同じ顔が出てる。情けないよ」


「マッチは昔から好きなんだ。アイドルの人たちは凄いよ。
トシちゃんなんか凄いよ!昔トシちゃんが俺はビッグだから、って言って一時期潰された時はヒデェ国だなって思った。
ヤだねアイツラ。芸能界の検察機関みたいで記者会見なんていじめみたいだ。
朝日新聞のコラムでトシちゃんが「マイケル・ジャクソン亡き今、僕が一番だ」って言ってた。俺もそう思う。
アメリカも農耕民族だけど、トシちゃんの踊りは田植えをする、そんな踊りなんだ。カッコイイよね。
マイケル・ジャクソンずっと見てたら疲れるから両方あった方が良いな」


「アイドルの人は一生懸命やってるから凄い。俺なんか比じゃないよ。
人の波を掻い潜って、蹴落とす、競争の中でやってくんだから。
俺は好きなことやってるから、それはそれで大変なんだけど。
音楽は全部自分のせいだから、潔くて良いよ。マイクが倒れたとかお客さんがあくびしたとか関係ないもん。
俺がみんな悪いんだもの。だからみんな音楽をやりたがるんだよ。さっきも言ったけど皆音楽家だから」
 

「何の仕事でもちゃんとやりましょう。それが自分の為だから。
自分が食う為にきちっとやるやつは好きだ。俺も食う為にやってんだ。
芸術の為だから食うためじゃないよって奴は人の前で歌うな。レコードも作るな。曲を作って発表するな。
食う為じゃないってのは逃げだよ。人間は食って死ぬんだから。そういう人間にはなりたくない。
反体制ぶったりする奴も嫌だな。皆反体制だし、音楽は反体制の礎だもの。
反体制ってのは嫌なものに逆らうってことだ。別に政府に逆らうとかじゃなくて、それが含まれる時もあるけど。」


【またいつか会いましょう】

【不滅の男】
【フォロパジャクエンNO.1】
【君にふにゃふにゃ】
静かな雰囲気から一転して、激しい3曲を連続で演奏。
演奏後汗だらだらで惚れた惚れたハンカチで拭おうとするが、ひらりと落としてしまい、それを見てポツリと、
「ハンカチで顔を拭いて落として・・・それがラストシーンだったら・・・」 「



映画、ヘブンズ・ストーリー見て下さい。時間も程よく4時間38分です」
長っ。会場、笑。



「来るとき富士山が綺麗だった。
岡田紅陽の写真集があって、撮りたいところから撮る富士山という感じで、何度も飛行機から落ちかけたりしたらしい」


「気になる絵は岸田劉生の麗子微笑。モナリザの絵が同じように取り上げられてて嫌だ。
ロダンの像も見たくない。だって冷たいんだもの。
麗子の微笑はやっぱり日本語で語りかけてくれるから、大事にしたい。」



「外人は日本に来たら日本語で喋れ。なんで皆シャカリキになって英語勉強するんだろうね。
小さいときに朝起こされて英会話教室のとか聞かされてもう眠くて眠くてそれで英語が大嫌いになったかもしれない」



【やっぱりあなたの歌じゃなきゃ】 エレキパートはハーモニカで表現。
後半新しく歌詞が差し替えられていました。


【満足できるかな】途中で弦が切れてしまい、新しいギターを待つ間ハーモニカで一本で繋ぐ。
曲を一からやり直すような興醒めなことは絶対にしない。
武器を失ったエンケンがどう闘うのか?!このハラハラドキドキ感、まさにライブ!!
新しいギターを手にしてからは血管ぶッちぎれそうな大爆演!!



次の曲にいこうと、ギターを弾き始めたが音が違うと判断して「ギターのチューニングを待ってます。」
焦るローディーさんに「焦らなくて良いよ」と珍しく?優しいエンケンさん。
いつものローディーさんは名古屋だけで仕事が入ってしまい、今回別の方に来てもらったそうな。
京都でのイベントライブでは何度かお世話になったけれど、ライブで本格的にローディーをしてもらうのは初めて、とのこと。
 


「墓場の猫が皆良い顔してて面白い。でも隣の人が嫌いでね。本当に嫌でシィッて言うんだよ。
猫嫌いはしょうがないけど、そこまで言わなくてもなあ・・・あいつらだって一生懸命生きてるのに。
猫が住めなくなったら地球は終わりだね。」
・・・というおなじみの猫トークで場を繋いで、無事にチューニングが終わり【夜汽車のブルース】
 

会場拍手鳴り止まず。息切れてフラフラのエンケンさん再登場。
その姿に会場からは「神様!」という声までも!

ポツリと「もう、今夜は海老蔵だ・・・」と泥酔暴行事件の時事ネタを絡めて笑いを取る。
「海老蔵、カワイイじゃない」と言って【夢よ叫べ】

終盤、マイク前で3回転!もう1回転出来るくらい搾り出すように声を伸ばす。
フウゥ~ッ・・・と深~く息を吐いて、大見得を切りながら退場するエンケンさん。
喝采を受けながら「ウオオオッ!!」と二階の楽屋へと続く階段をダンダンダンッと音を立てながら猛烈な勢いで走って登る。


会場拍手鳴り止まず、エンケンさん再々登場!

【とても言えないこんな夢】
優しい歌声はまるで、子猫をよしよしとなでているかのような会場全体がほっこりと暖かい空気に包まれた。


歌いきってギターを下ろし、大見得を「キエエェエ~ッ!!」と切るエンケンさん!
しかし会場はどう反応していいのか分からない、といった感じで一瞬反応が凍りつく(笑)
そんな会場の反応を見て、いつもよりちょっと短めに(笑)最後の大見得を切って、また二階へと続く楽屋に全力で走って帰るエンケンさん。
会場からは「オイオイ、いつもより短いやないかい!」というツッコミと、名残惜しい声援と喝采でツアー二日目終了。
















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