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■9月23日(祝)  吉祥寺:ROCK JOINT GB 「JYOJI-ROCK U-22 GRAND PRIX 2010 夏 決勝」
【ゲスト】エンケン&アイラブユー
 

会場の中に入ると、コンテストも佳境。
「初期衝動」が溢れんばかりに詰まった玩具箱のような場内には、音楽を通じて「何かを表現したい!」と集まった10代20代が沢山。
エンケン&アイラブユーは、出場バンドの演奏後、審査の間に30分程の演奏を行う予定で、出番は19:15-19:45頃の予定だったが30分程度の時間押し。
コンテスト出場者の演奏が全て終わり、集計の合間に大きなスクリーンでステージを隠してセッティング。
 
司会者から「ゲストを紹介します!This is 純音楽!エンケン&アイラブユーの皆さんです!!」の紹介と被って、ついにハーモニカの音色が響き出す。
 
【不滅の男】
音割れ・ハウリングをも恐れない猛烈な熱量を放ったエンケンさんの咆哮。
大塚さんもコーラスを負けじと必死に吼える。照明スタッフが楽曲をよく聴いて、エンケンをよく知っている人なのだろう。
地震・雷などの天変地異が身に降りかかりそうな舞台演出も効果的に、エンケンの純音楽魂を盛り立てている。

「俺がベースの大塚だ!」
「俺が森信行だ!」
「遠からん者は音にも聞け 
近くば寄って目にも見よ 我こそは千代に八千代に我が世の男
姓は遠藤 名は賢司 人呼んで天下御免の純音楽家 エンケンなるぞ!
してある時もこの時も不滅の男!!」

曲終盤に名乗りを上げ、上手・下手・中央の順に四股踏みも圧巻!!

続いて、【裸の大宇宙】
一音一句魂を込めて会場内にいる者、いや、生きとし生けるもの総てに語りかけるように歌う。
大塚さんがステージのギリギリまで前に出てきて弾きまくる!
上手側の観客は興奮して手を伸ばして大塚さんの体やベースを触ろうと手を伸ばしてくる。
その間エンケンさんは長尺のギターソロに集中。
通常ロック・バンドのギターソロ、というと、観客に己のテクニックを誇示するようにステージ前方に出て演奏するのが一般的なのだろうがエンケンさんの場合はと言うと、後ろ側に置いてあるアンプに向かい合って、己の宇宙を具現化しようと必死に音で絵を描いている。

「ウーッ!」コーラスも息も絶え絶えだ。
会場中の観客一人一人に向かい指を差して、「おぉ~!君こそは裸の大宇宙だぁーッ!!」と体が仰け反るほどの大絶叫!!
 

会場照明暗転。その間に黒グレッチに持ち替えたエンケンさん。

「今もお世話になっております。20世紀少年の、私が本物の遠藤賢司です」
エンケンをよく知らない人や年若い世代にはこう説明すると大変食いつきが良く、興味を持ってくれやすい。
観客大歓声。


毎度律儀に、手元のメモを見ながらのMC。
「僕は19歳の時に初めてギターを弾きました。生ギターでした。
1年後に自分のことは自分で歌った方が早いし、潔いと、自分の言葉と音で曲を作りました。
当時からフォーク・ロック・パンク・クラシックだとか分け隔てなく聴いてきましたし、何でも良いと、良ければ良いと僕は思っています。」


「僕はピアノも弾きますが、生ギターも弾きますしドラムも叩きます。なんでもちゃんとやろうと思います。
頭の中に有るひとつひとつの物語を、飾らぬ音と言葉で一曲一曲とちゃんと今日も演奏します。聴いて下さい」

「君にふにゃふにゃというアルバムがあって、良いタイトルだなと思ってます。男と女の永遠のテーマだと思います。
変に反体制を歌う奴は僕は大嫌いです。ちゃんと自分のことを歌う奴が一番反体制で気骨があると自分自身に言い聞かせて、デビューから40年やってきました。
僕は初めから一人で、ハードロックをやってやろうと思ってやってきました。・・・もうちょっと、付き合ってね」
 

大塚さん、森さんに視線で合図を送って「エンケンとぉー!」と叫ぶと
「アイ!」(両腕を上に上げる)
「ラブ!」(右腕を上、左手を横に伸ばす)
「ユー!!」(前方向を指差す)のポーズもビシっと決まり【フォロパジャクエンNO.1】

森さんの重たいドラムがドコドコ響いて、体の中に音が入ってくる!
「NO.1」のところは人差し指を立てて応える観客の姿も。


会場暗転。オレンジのグレッチに持ち誓えて、「コンサートに来たい人がいれば、年齢は問いません。いつでも構いません。enken.comを調べて見に来てください」
 

【踊ろよベイビー】
【フォロパジャクエンNO.1】の迫力に凍り付いていた観客も、激しくも楽しいセクシー・ロックサウンドに会場が揺れ出す。
ジャンプしながらニコニコ演奏する大塚さんの笑顔が可愛い。
唇が腫れそうなディープキスのように、一生懸命にハーモニカを吹くエンケンさん。
 


【東京ワッショイ】
「わっしょーい!」と大塚さん吼える!
心臓破りのナンバーにエンケンさん気合が入りすぎて、酸欠で歌詞が飛んだり演奏自体がなかなかどうしてスリリングな状態に・・・!
「疲れてきたか?!」と心配に思った次の瞬間から、命を燃やすのが目に見えて分かるから凄い!!
明日を考えない刹那的な演奏に、見ているこちらまで酸欠になりそうだった。


アイラブユーメンバーを紹介。会場、拍手に見送られて、大塚さん森さん退場。


「ちょっと真面目な話を。僕は40年やってても、瞬間瞬間が勝負だと思ってる。
今日は良いバンドがあったら、負けたくないなと思ってやってきました。
今作ってる【ちゃんとやれ!】という曲があるのですが・・・」
と言って手元のメモを見ながら新曲の歌詞を朗読。


「おいエンケン!分からないのか、じゃなくて、分からせるんだ。
なめんなよ。観客はみんな芸術家で音楽家だ。
だから構わねえから、その純音楽魂を見せ付けてやれ!
それでも伝わらない時は、お前の才能が足りないってことさ。

おい、努力しているのか?
エンケン、努力しているのか?
もっともっと努力しろ!
努力は才能なんだ。
もっともっとちゃんとやれ!
努力してちゃんとやれ!ちゃんと歌え!
ゲノム全開とブチ撒けろ!
ちゃんとやれ!エンケン!

・・・という曲があります」

自身の創造魂に責任を持ってステージに立っているのだと、真摯な瞳で語るエンケンさん。
若い観客だからと言って、偉そうなお説教は決してしない。


「ギターを持って2曲目に作った曲です。聴いて下さい」と【夜汽車のブルース】
このド迫力!努力は才能、と語るもこれが人生で作った2曲目というのは、やはり持って生まれた才能を見せ付けられてるとしか思えない。


生ギターを置いてステージを去るエンケンさん。
イベントの進行上、アンコールは無いと分かっていても拍手を贈らずにはいられない、といったアンコールを催促する拍手が鳴り止まない。
会場の反応にエンケンさん大塚さん森さん再登場。
ちょっと勢いで噛み気味に(笑)アイラブユーメンバーを再度紹介。

「良かったらコンサート来てね!」と言って、見栄を切って会場から喝采を受けるエンケンさんの横で、大塚さん森さんはペコペコと低姿勢(笑)
エンケンさん猫踊りをしながら退場。

司会「エンケン&アイラブユーでしたー!」と大盛り上がりでゲスト出演ライブ終了。
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