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2012年 1月13日(金)  渋谷:クラブクアトロ 「祝!生誕65周年“遠藤賢司 第三回純音楽祭り」
【出演】遠藤賢司 / 満園兄弟(英二[Dr] , 庄太郎[B])
Ⅰ部ゲスト:大槻ケンヂ / 戸川純(+ライオン・メリィ[Pf]) Ⅱ部ゲスト:山本恭司[EG]
 

毎度の気合が入りまくったリハーサルにより、開場時間の延びた会場にようやく入場すると、カレー番長の『ちゃんと作ったカレー(限定100食)』の食欲を刺激するスパイシーな香りが漂っている。
ライブ参戦前に腹ごしらえしようと、客席上手側に設置されたカレーコーナーは入場まもなく早くも大盛況。



客電が落ち、スタッフが広げた黒い幕に隠されて入場したエンケンさん、客席に対して完全に背を向けてステージ中央に出現。
白グレッチで【為に、音よ言葉よ俺の心に突き刺され】を最後まで会場に背を向けたまま、アンプと向き合って語りかけるように自分自身と対峙して歌う。
アンプとの会話を邪魔しないように、エンケンの後ろ姿を黙って見守る観客たち。
歌い終わり、ようやく観客に振り向いてエンケンさんが顔を見せた瞬間、会場は「うおおぉ~!!」と火がついたように反応した。



続けて【ちゃんとやれ!えんけん!】では、ライブはまだ始まったばかりだというのに、体力のペース配分など全く頭の片隅にも無いであろう全力でドラムを叩きながらの轟音ギターを炸裂させる。
タイトルに恥じない、正真正銘の「ちゃんとやる!」姿で魅せてくれる。
完全に圧倒されて動けなくなっていた観客が、ようやく演奏終了後に声援を送る。
エンケンさんのお誕生日記念ライブだということもあり、「エンケン!おめでとう!」と沢山声が飛び交う。



ピアノに移動したエンケンさん。
「今日は僕の誕生日とレコードの完成記念に、沢山来てくれてありがとう」会場、拍手。



ハァ~と深いため息をついて、静かに語り出す。
「11日にアルバムが出ました。
今までも友達がお世辞も含めて、良かったと感想をメールで送ってくれたりしましたが、
今回ほど皆が泣きそうになって送ってくれたのは初めてです。ありがとう」会場拍手。



「去年の3月11日があって、3月21日に初めて弾いた曲が今聴いてもらう【もうちょっとだけ頑張ってみようかな】という曲で、アルバムの中に入っています。
この曲を8月ぐらいにレコーディングして、あの時と同じ気持ちで弾けるかなと思ってたら弾けて、ああ、大丈夫だなと思った。
俺は今まで通り、カッコつけずに素直な、自分の心に響く言葉と音でやっていこうと改めて思いました」




「ギターも好きだけど、僕はピアノも好きで、ギターもピアノも自分の心を打つという意味で単純な意味でロックだと思っています」



「僕はドビュッシーも好きだし、ミケランジェリというイタリアの、亡くなってしまいましたがその人のピアノもすごい好きで。
ドビュッシーには僕は負けてないと思います。負けてません。
ちゃんと日本語で弾いてるから、そう思って日本の音楽を、良くも悪い曲もあるけれど、良い曲はちゃんと日本語で語りかけてくる曲だと僕は思ってます。」



冒頭の激し過ぎる2曲とは打って変わって、震災の直後にできたという繊細なピアノ弾き語りの曲
【もうちょっとだけ頑張ってみよう・・・2011年3月14日月曜晴れ・・・】




中央に移動し、弾き語りの準備をスタッフが3人がかりで急いでセッティング。
生ギターは三郎でのライブではおなじみ、鉄板曲【満足できるかな】を演奏。
おなじみの曲であれど、エンケンさんは毎回同じ演奏はしない。常に初めて演奏するくらいの緊張感を放っている。純音楽にマンネリなど存在しない。
ピックスラッチをギーコラギーコラと響かせ、なかなか首を切り落とすことが出来ず人が人を捨てて鬼と化した瞬間の叫びを表現してみせた。



「今の曲は今日から発売の、ちゃんとやれ!エンケンピックで弾きました」とさりげな~く、物販の宣伝。
三種類セットで五百円。
 



生ギターを二郎に交換して【夜汽車のブルース】
デビューから40年以上歌い込まれた曲は、もう原曲の面影をほとんど感じさせないくらい激しく姿を変えている。たったの生ギター一本でここまで激しいハードロック演奏は可能なのか・・・。




「次は大槻ケンヂくんです」と、エンケンさん下手に退場と入れ替わって、大槻ケンヂさん登場!



「エンケンさんの65歳記念ライブおめでとうございますぅ~。あっ(ジャックを)入れちゃっていいスか?」と、
ゆる~く話しながら段どるオーケンさん。
一瞬で先程までの緊張感が消え、すっかりオーケンワールドに染まるステージ。



「皆さんご存知だと思いますけど、エンケンさんリハーサルから全力で凄いんです。
お昼から会場入りしたらエンケンさんがドラムを叩きながらギターを弾きながら暴れていらっしゃって!
それで65歳は認めないよ俺は?!そんなことはありえないだろうと思ったんですけど」


「今年で僕は46歳になるんですよ。俺も46か~ヤバイな通風だしな~とか思ってたんですけど、
エンケンさんがドラムとギターでうわああぁあっッ!!!!って、リハーサルだろ?!って。
駅前のおもしろ外人みたいでスゲーなオイって。
俺も負けちゃいられないなと。65歳まで俺、まだ20年くらいあるのか~?!
俺ドラム叩いてギター弾いて暴れるまで20年かぁ~!!」


「俺去年くらいからギターの練習を始めまして、今日は皆様にギターの練習を見て頂きますぅ。
よろしくお願いしますぅ~」

オーケンさん独特の自問自答・セルフボケ・ノリツッコミスタイルのゆっるぅ~いぃMCに、会場は大爆笑。


「昨日エンケンさんとお話して、行き違いがあってエンケンさん僕が弾き語りの練習を始めたって言ったら、やってくれ、と。
エンケンさんの前で恥ずかしいですよできません!って言ったら、エンケンさんがやらなきゃ駄目だ!って。
仕方なく!!(強調)やると言うことで・・・」
すっごいハードル下げた!!(笑)



生ギターでの弾き語り【人間のバラード】 続けて【死んでいく牛はモー】
何でも極めれば道、というか・・・オーケンさんは本当に、不必要に何かに怯えたような叫び声を出すのが本当に上手いというか・・・。
終盤に「目下、練習中でございます!早くゆずのコピーができるようになりた~い!!」と妖怪人間ばりに切実なシャウト!!



歌い終わってスタッフさんがステージに出て準備を進めるのを見て
「あっここで引っ込むんですね?!え?引っ込まない?」と、
段取り分かってないオーケンさんのゆるさに会場からは惜しみない拍手(笑)


「本当にゆずが弾けるようになりたいんですよね・・・
あっ!あけましておめでとうございます!
僕ボーっとして、段取りを分かってなくて・・・ここは僕が面白おかしい話でも?!つないだ方が良い?!」

結局引っ込まずに手持ちぶたさでスタッフを見守りながらゆる~くトークで繋ごうとするオーケンさん。
「先日ですねえ!」と小話を始めようとしたところで再びエンケンさん登場。
オーケンさん慌てて「おめでとうございます!」と握手を交わす。



エ 「カッコ良かったよ!」
オ 「えぇ~っ?!」
エ 「尾崎豊と三上寛を足して2で割ったような」
オ 「千歩差し引いて三上さんは分かるんですけども・・・尾崎は入ってなかったと思うんですけれども?!
  盗んだバイクで走り出した感ありました?!」
エ 「勝手に必死に疾走してる感はあったよ」



オ 「僕ギター買って本当、ちょっとなんですよ。一年半くらい」
エ 「十分じゃない」
オ 「イヤ、全然!生まれてこの方楽器弾いたこと無かったんです」
エ 「楽器は初めは何をやりたかったの?」
オ 「中学のころ!親にエレキギターを買ってもらって、スモーク・オン・ザ・ウォーターなんかを・・・」
エ 「あれだね、初めに相応しいというか・・・」
オ 「チューニングが狂っちゃったなってキリキリってやったらピーンって弦が切れちゃって・・・
     それでもうどうしたらいいのか分からなくなって、ああもうダメだって」
エ 「イアン・ギランが歌い出す前に弦が切れちゃった!!(笑)」 



オ 「筋肉少女帯結成の時は、僕ベースボーカルだったんですよ」
エ 「ところが!ベースを弾くと歌が歌えない。歌おうとするとベースが弾けない。 
  それでメンバーにクビにされそうになって!
  イヤ!僕が発起人になったバンドなのに酷いよ!って言ったら、じゃあ声なら出るだろうから歌えよって」
エ 「それで尾崎豊と三上寛を足して2で割ったような感じになっちゃたのか」
オ 「でもね!去年ギター始めたら、なんかね、好きになっちゃって・・・」
エ 「・・・・・・へぇ~・・・・・・」
オ 「・・・・・・スイマセンでした!!どうもスイマセンでしたっ!!」
二人のやり取りに会場は大爆笑。




「じゃあ純ちゃんお願いします」とエンケンさんが声を掛けて、戸川純さんの登場。
スタッフに支えられて、体を重たそうにフラフラとステージに登場した姿にギョッっとする会場。
下手側に用意された椅子に着いて、 「おめでとうございます」声も枯れて凄く辛そう。


エ 「さっきサインしてもらったの。玉姫とね、好き好き大好きとLP持ってたから。
      それで名前なんて入れます?って聞いてきたから、僕だけどって」
戸 「(すごく恥ずかしそうに)スタッフの方だと思ったら・・・」
エ 「ずっと昔から知ってるのに、一緒にやるのは初めてなんだよね。
       あっ俺がミッチー音頭を出した時にコーラスしてくれたんだよね。野沢直子と一緒に」



戸 「一緒に歌わせて頂くのが信じられないんですけど・・・今日、人生で絶不調で・・・
       腰とか膝とか・・・骨折しちゃって・・・喉がこんななので・・・
       大槻さんやエンケンさんと同じテンションでとっても出来ないっていうか・・・」
エ 「大丈夫大丈夫!ちゃんとやればいいんだから」
戸 「・・・(泣きそうな表情で)・・・気持ち込めます・・・!」



エ 「三人で初めてやるんですが、純ちゃんは【隣の印度人】歌ってるでしょ。
   大槻君は【日本印度化計画】でしょ。
      その繋がりがあって、僕の歌【カレーライス】をやります」
あぁ~言われてみれば、カレー繋がりのゲストだったのか~!という会場の反応。
オーケンさんも純ちゃんも「そうだったのか!今気付いた!」


【カレーライス】
1番を純ちゃん、2番をオーケンさんが歌って、3番と生ギターがエンケンさんの担当。
純ちゃん高音が枯れて出切らず、喉が本当に辛そう。
会場から拍手があっても納得いってない、こんなハズじゃないというように表情を歪ませる純ちゃん・・・。

「次は純ちゃんのステージです」とエンケンさんから紹介があり、エンケンさんオーケンさん退場。




戸 「ご覧の通り声が人生最悪なので・・・このお話を引き受けた時には凄く声が出ていたので!
       1も2も無く引き受けたのですが、かえって寿ぎの席に邪悪なモノを持ち込んでしまって・・・
    ・・・いていいのかな・・・」
会場からは「頑張って!」と温かい声援。


「ここぞとばかりに自慢の喉を披露したいと思ってたのですが・・・そしてエンケンさんの65周年をお祝いしたいと。とんでもないことになってしまいました。大槻くんみたいに面白い話もできないし・・・」
精神的に追い込まれてどんどん話す声も小さくなっていく・・・純ちゃん・・・頑張って!



ピアノの前には女装したライオン・メリィさんがスタンバイ。
純ちゃんの精神状態にピッタリな? 【諦念プシガンガ】
歌い始めたらやはり目の色が変わり、声は出切らずとも迫力は伝わる。
続けて「短い曲ですが聴いてください」と【いじめ】


「数年前に怪我をして腰を・・・入院で運動できなくて30kg太っちゃった。そんな醜い姿なので、
デビュー当時は羽化した気持ちでしたが、今はそれ以前の、蝉が土の中に潜ったような・・・
その内また羽化するんで!痩せて!」会場拍手。
【蛹化の女】


「かなり冬虫夏草に寄生されてる状態でしたね・・・」とかなり不本意な表情の純ちゃん。


ライオン・メリィさんの衣装は素敵な黒いドレス。それを見た純ちゃん若干引き気味に、
戸 「今日ピアノを弾いてくださってるのは、ミッツ・マングローブさんです。嘘。
・・・なんで今日女装なんですか?!」
ラ 「女装が好きなんです(キッパリ)」



【ヒステリヤ】
続けてライオン・メリィさんステージ前に出て、アコーディオンを抱えて【怒濤の恋愛】


「エンケンさんおめでとう!」と心を込めて一生懸命頑張って歌った純ちゃんに、会場からは温かい拍手が贈られた。
客電が点いて、第一部終了。





ステージ入れ替え。
東京カリー番長特製100食限定「ちゃんと作ったポークカレー」「ちゃんと作ったチキンカレー」完売のお知らせに、会場拍手。




第二部は満園兄弟と山本恭司さんが先にステージに着いてスタンバイ。
エンケンさんがなかなか出てこない・・・と思ったら、大きなピラミッド型のケーキを抱えて、エンケンさん登場!

「アルタミラピクチャーズという映画会社で、僕の『不滅の男~エンケン対日本武道館』を作ったところで、ケーキを持ってきてくれました」

なんとピラミッド型に巨大ケーキ!(ピラミッド部分はコーヒー味)会場からも「おめでとー!」


スタッフがケーキを片付けて、エンケンさん白グレッチを抱える。
今日の白グレッチには全部のペグに、お守りやら縁起の良さ気な富士山やらなすびやらのマスッコトがプラプラ付いている。

チューニングを確認して「ワン・ツー!」の合図で【エンケンがやってくる!】
エンケンがバッキングで、ヤマキョウさんがリード担当。
満園兄弟、兄・英二さんの暴れながらも腹の座ったドラムと、弟・庄太郎さんの力強く口説くようなベース!



ヤマキョウさんサっと退場し、続いて【俺が死んだ時】
血を吐くような・・・ちょっと間違えると口から内臓飛び出すんじゃないか?と心配になるくらいエンケンさん叫ぶ!
この「ちゃんとやる!」姿を永久保存して、生きている間に世に広めないと日本は駄目だ!
エンケンが死んでから存在が世に認められるようでは遅すぎるのだ!!
誰か!一刻も早くエンケンさんを人間国宝にして!



黒グレッチに換えて【ブルースに哭く】


庄太郎さんが手拍子を打って会場を盛り上げ、コールも楽しい【ア!ウ!】


オレンジのグレッチに交換し、続いて【心の奥まで抱きしめて】
ぐんぐん!とコーラスも熱い!力強く口説くような庄太郎さんのベースがこの曲によく効いている。
エンケンさんのハーモニカも唇から血が出そうな勢い。


ファンからの声援にひとつひとつ「ありがとう」と手を広げてニコニコ応えるエンケンさん。
「今日はアルバムを買ってくれた人には、本当は500円なんですけど、私が自腹で!『エンケンだ~!』というカレンダーを付けます!一枚と言わず二枚と言わず、買っていって下さい!」

 
新アルバムのジャケットを見せて、
「これが日本のアルバム・ジャケットです。こういうジャケットが非常に少ない。なんでだろうといつも思う。
そういうバンドに限って東日本の人達に勇気を与えたいとか言いながら、むこう(外国)に買って貰う為のジャケットなんだよね。ふざけんなって思う。
俺はいつでもこのタイプのジャケットです。全部こういう風に作ってほしいって伝えて、デザイナーの人が頑張って作ってくれたんだけど、タイトル文字は僕が書きました」



「これから、ちゃんとやる!自分を見せ合って、より良き日本を作ろうではありませんかー!
誰かを助けるんじゃなく、自分側に見せて、アイツ頑張ってるじゃん!カッコイイじゃん!っていう勇気を与えて、この日本を!来る2013年2020年、そして23世紀!目掛けて!頑張ろー!!」
オォー!!と観客も熱い叫びで応える!
でもちょっと選挙みたい?と照れ笑いのエンケンさんを、庄太郎さんがイタズラっぽく笑って見ている。



「カレーはもう食べましたか?カレー番長が一生懸命作ってくれました。
さっき純ちゃんたちと【カレーライス】をやりましたが、歌わない練習があんなに難しいとは。
ずっと歌い続けてるから、歌わない練習を20回くらいやりました。
それでも気が付けば間違えてまた歌ってる。嗚呼~生涯の純音楽家のサガだな、と感じました。
無理矢理(笑)」



エンケンさんは満園兄弟、兄・英二さんをガブリエル、弟・サントスと観客に紹介(笑)
英「はじめまして!ガブリエルです!」
庄太郎さんが「エンケンさんおめでとうございます!」と言ってもエンケンさん「なんか心がこもってない」と素っ気無い。
庄「そんなことないですよっ!」
エ「心はないけど、タッパはあるんだね~!練習しててもなんかデカイから悔しいんだ(笑)
  横に来ると、どうだ!って顔するし」


エ「英二くんがお兄さんで、庄太郎くんが弟。名前が満園って言って。
  満って密集地帯の蜜、甘い蜜もいいよね。カッコいいよね。すっごく羨ましい」
庄「そうッスか?」
エ「クアトロのスタッフでヒゲウコンって名前の人から名刺をもらって。なんて奴だ!って。
  カッコ良すぎない?!
  俺、遠藤って名前は何処に行っても病院で呼ばれても、遠藤さーんって呼ばれたらビクって。
  なんか悪いことしたみたいで。本当は芸名付けたかったんだ」
庄「今からでもいいんじゃないですか?」
エ「今からだとますます売れなくなるよ。もう、エンケンで!」
庄「エンケンで!」
会場から「エンケン!」「エンケン!」と声援が飛び交う。



「じゃあ次の曲・・・本当にレコード買って行って下さいね!俺はこれで暮らしてますから!
マダムいいですね?!」知り合いと目が合ったらしい(笑)


「年末にオジー降臨とレミー・キルミスターを二本立てで見た。
年末の除夜の鐘が鳴るちょっと前にマチューテを観た。
オジーは俺もライブを見に行ったことがあるけど、蝙蝠をかじった時の話とか面白かった。
二人とも好い奴だなあ!と思いました。
満園兄弟と山本恭司くんを見た時も好い奴だなあって。それがなんか一番良いなって」




「僕はブログにも書いてるんですが、よく粋とか関西ではすいと言うとか、いい加減にしろって。
北大路魯山人の器で食す精進料理だの、ジャズが流れる蕎麦屋だの!
帰国子女のDJがFMで五月蝿いの!FMはもう駄目だね。
まだFM世田谷は面白くてよく聞くけど、帰国子女のDJが薄っぺらな○△★◎×・・・
自分で好きな曲をかければいいのにどうもアメリカで流行ってマスよなんてそういう風潮が嫌だよね。
アメリカなんてダサイよ!でも良い奴も沢山いるけど、アメリカだったら何でもいい、みたいなのはいい
かげんにして、もう、どうでもいいだろう!」



「僕は粋は勢いと書くと、本当にそう書いてる人を思い出して。
自分がいきいきしてて、好きなことをちゃんとやってて、他人をいきいきさせる奴が本当に頭の良い奴だと、粋な奴だと俺は思ってる。そう思いませんか?」
会場、拍手。




白グレッチに交換して、ドラムから始まり「にゃーにゃーにゃーにゃー!」と猫になりきって叫ぶ【踊ろよベイビー】
ハーモニカが冴え渡りブンブンと響くベース音と絡み合う。
ドラムがしっかりと土台を固め、演奏を放り出したエンケンのギターが、ブゥン・・・ぼぼぼぼぼ・・・っと火を噴きそうなエンジンみたいな低いハウリングを生み出す。
その音の渦中で踊りだしたエンケン!今回は特に猫踊りの描写が細かい!猫が顔を舐める仕草や毛並みを調える動きなどなど・・・流石は墓場の猫相関研究家!
唯一この曲には特別にミラーボールが2発、ぐるぐると回りだす。


続いて会場からのコールも熱かった【東京ワッショイ】

ワッショイワッショイ!とにかくワッショイ!




「もうだいたい全部喋りました。後は皆さんにレコードを買ってもらうだけです。
日本の音楽の夜明けだなと、自分で聴いて思いました。本当です。
これは世界にも負けません。アメリカにもこんなバンドありません。そう思いませんか?」会場、拍手



「日本の音楽に自信を持とうよ。つまらないのはつまらなくていい。
でも良い曲は素直に、演歌だろうがなんだろうが、良いと思ったら素直になろうよ。
もっともっと素直になって、さっきも言いましたがちゃんと自分のことを僕はやります。
一番好きな音楽をやって食う為に必死にちゃんとやります。
皆さんも、食う為にちゃんとやったお金で今日、ここに来てくれました。ありがとうございます」会場、拍手




ジャカジャーンと【不滅の男】を演奏しながら、この日ステージで戦った仲間の名前を呼ぶエンケン!

「ショーケン、エンケン、タケシムケンより年下のくせに悔しいです。日本印度化計画はどうしたんだあ!?オーケン!」

「大好きです!日本の宝の声です!印度人というと、また、お尻を出す度に想うのは、大好きです!戸川純!」

「男の魂と書いてダンコン兄弟!ヤマキョウ!」


それぞれがステージに現れ、【不滅の男】を大合唱!!

1番は筋肉少女帯などで用いられる身振り手振りの大きな、熱く今度はゆるくない演説調歌唱のオーケンヴォーカル!
骨折して足腰を痛め、椅子に座っていた純ちゃんもたまらず立ち上がって、声を張り上げて喉も裂けよと2番を歌った!エンケンさんは「不滅の純ちゃん!」と歌った!!
大馬の嘶きのようなギターソロはヤマキョウさん!
大トリエンケンヴォーカルは3番!

口上前の名乗り上げは上手側の並びから順番に満園兄弟から始まり、
ヤマキョウ「男魂兄弟!!」
純ちゃん「エンケンさんのパワーで立ったー!!」
オーケン「ギター頑張ります!」
会場もそれぞれにオォー!!と拳を上げて反応を返す。そして本日の主役!エンケン!!




遠からん者は
音にも聞け

近くばよって
目にも見よ

我こそは
千代に八千代に

我が代の男

姓は遠藤
名は賢司

人呼んで
天下御免の純音楽家

エンケンなるぞ!

して生誕65周年!
それがどうした!

ちゃんとやれ!エンケン!!






 
最後は全員で下手・上手・中央の順に観客に向かって四股踏み!
純ちゃんもやっとの思いで椅子に掴まって踏ん張ってる!

再度各共演者に大きな拍手喝采が贈られ、メンバー全員退場。



会場からは「エンケン!」「ワッショイ!」と大きなアンコールを要求する声が響いた。
エンケンさん再登場に大きな拍手と歓声。


「忘れないでね。家に帰っても、忘れないでね」
客席から「忘れないよ!!」という声に「ありがとう」




「佐野史郎君が昔、高校時代に僕の【ほんとだよ】を、佐野史郎君が歌って、ヤマキョウがギターを弾いてたそうですが、ヤマキョウはそれをスッカリ忘れていました」会場笑。

「CDを僕は貰ったことがあって、それは凄くカッコ良くて自分の曲なのに、いまだに僕のライバルです。ヤマキョウ!」
エンケンさんが声を掛けて、山本恭司さん再登場。



ヤマキョウさん突然ギターを鳴らし、段取りに無い展開にギョッっとしたエンケンさん。
ヤ「Happy Birthday to You~♪」と歌い出し、それに続いて会場皆で大合唱!
エンケンさんは小学生の入学式みたいに気をつけの姿勢で照れくさそうに苦笑い。


会場は大盛り上がり!なのにエンケンさんは「実はコレだけはやってほしくなかった!」
会場&ヤ「えぇ~やんなきゃ良かった!(笑)」
エ 「悔しいのは、日本語で作りたいんだよね!お誕生日おめでと~♪って」
ヤ 「70歳記念アルバムにいれますから!(笑)」
エ 「世界のヤマキョウがハッピーバースデー歌ってくれたよ!」会場拍手。


エ 「さっきのケーキの時にやってくれたら良かったのに!」
ヤ 「あぁ~!そうだよね!俺、イニシャルがK・Yなモノで・・」
エ 「ナニソレ?どういう意味?」
ヤ 「空気読めないってことです。もう懐かしい言葉になっちゃうね」
エ 「ソレも聞きたくなかったね~(笑)」
硬派なエンケンさんらしいやりとりに、会場大爆笑。ヤ「呼び出さなきゃ良かったのに!(笑)」



エ「ヤマキョウのお父さんは【夢よ叫べ】が凄い好きで。今92なんだよね。
松江でコンサートやった時に「お前よくがんばったなあ!」っていう偉そうな親父がいたから
「ああ!頑張ったよ!」って言ったら、後から聞いたらそれがヤマキョウのお父さんだったの(笑)
褒めに来てくれたんだけど向こうもつっぱって「おう!頑張ったなあ!」って。
帰りに飛行場の所まで送っていてくれて、良いお父さんだね」


エ「心の奥まで抱きしめては9月の16日に録ったんだけど、うちのお袋がその朝に死んで。
ハーモニカを最後の録音の日だったんだけど。
本当は紅白で【夢よ叫べ】を、親父とお袋が生きてたらやりやすかったんだけど、
今度の目標は、ヤマキョウのお父さんが92でうちのお袋も92で死んだから不思議だなあって思って。
それで親父さんに引き継いでもらって、紅白にヤマキョウと【夢よ叫べ】で出たら、
お茶の間で酒でも飲みながら「君、いつか出てたなあ!」って言ってもらって、
「お父さん見てますか~!」って(笑)」
ヤ (女性言葉で)「賢司さんも一緒よ~って」
エ 「そう言うの?」
ヤ 「空港まで一緒だった賢司さんって」
エ 「お父さんオカマなの?!」
ヤ 「ごめんごめん!今のは母親の真似!!」
エ 「オカマでも別に良いけど、一瞬身を引いたよ!」会場、笑。



エ「僕は最初ワイルドフラッグはビデオで見て、満園兄弟がおりゃあぁ~!って暴れてて、
見てて気持ちいいなあって。それでレコーディングに参加してもらったんです。
エンケン&アイラブユーとエンケンバンドも手伝ってもらってます。
すいませんが、そのエンケン&アイラブユーとエンケンバンドにも拍手をお願いします」会場、拍手。
「なんせ凄くいい音です。その中で勝手にハードロックとピアノ曲と夢よ叫べ、と僕が考えてキャッチコピーを付けました。



【夢よ叫べ】をやるのは多分三回目、一回目は吉祥寺でやっていつか恭司君とやりたいなと思って、
松江でやって、今日が実際にライブでやるのは三回目です。聴いて下さい」
【夢よ叫べ・・・2012・・・】



熱い抱擁の後、ヤマキョウさん退場。
エンケンさんピアノの前に座って「本当に、今日は甚だ簡単ではありますが、来てくれてありがとう」
会場あたたかい拍手。



「この曲をやったら、アルバムの曲は全部やりました。気に入った曲がありましたでしょうか?」会場拍手で応える。
「着替えたらすぐ、サイン会に向かいます。【夢よ叫べ】を歌ってる時に皆の顔は覚えました。
必ず!来るように!」


「ありがとう!今年も良いお年を!あったかいスタッフも含めて、本当によくやってくれました!ありがとう!」
『ちゃんとやれ!エンケン!』の曲をピアノのインスト曲【美しい女】 で終了全てやりきった。




演奏後、立ち上がって最後の大見得を切る!会場からは大きな拍手と声援が止まない。
このまま退場して、ライブを終えてしまうのがよっぽど惜しいのか、いつもより多めに見得を切るばかりか、猫踊りまでサービス!
後ろ髪引かれる思いで何度も何度も客席を振り返り、笑い声と声援と拍手を欲しい儘に浴びながらやっと退場し、ライブは無事に終了。




会場を出れば物販コーナーは大盛況!なんとこの日持ち込まれた新アルバム「ちゃんとやれ!エンケン!」は見事完売!
サイン会にも長蛇の列が出来、激しいライブでお疲れであるにも拘らず、大切なファン一人一人の各リクエストに応えつつ握手を交わすなど誠実に向き合って、ファンサービスもちゃんとやる!エンケンさんでした。




 












































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遠藤賢司ファンサイト【純音楽錦模様】
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